このところ、コロナの新規感染者数は減少傾向にあり、ありがたい限りですが、本校では9月末まで延長された緊急事態宣言下にあっても、感染防止対応をとりつつ、着実に教育活動を進めてきました。本コーナーはしばらく更新できていませんでしたが、夏休み以降の教育活動から、中3学習合宿(8/17〜8/20)、高2生の卓越した課題研究、2021年度文化祭(9/18〜9/19)について、ご紹介します。

中3学習合宿(8/17〜8/20)

 昨年度はコロナ禍のため、20数年の歴史あるこの行事を中止せざるを得ませんでしたが、今年はどうにか実施できました。というのは、大阪府教育庁より他府県への修学旅行実施の際は参加者全員がPCR検査を受け、陰性確認が必要との通知が8月に入って出されたため、急遽、8月12日を臨時登校日とし、参加予定生徒、教員、大学生チューターへの検査を行い、出発直前の15日に全員の陰性が確認でき、実施に踏みきれたという背景があったからです。今回は共学化後2回目となる学習合宿であり、第2日目の18日に現地に赴き、合宿の様子を見てきました。生徒諸君は学習計画に基づいて熱心に数・英の学習に励み、チューター企画のプログラムも楽しんでいました。日頃の学校での学習スタイルとは異なった機会を通して、今後の学習の自発性向上につながる経験が得られたことと思います。

高2生の卓越した課題研究

 8月19日の「GSコースの教育活動」記事に紹介されていますが、高校2年の栁澤 篤 君が、本校OBの大学教授(上田英一郎 大阪医科薬科大学医学部教授、井上 敦 三重大学客員教授ほか)のお誘いを受け、機械学習を用いて電子カルテの解析を行う共同研究に加わり、その成果を8月ある国際学会(Joint 2021 10th International Conference on Informatics, Electronics and Vision (ICIEV) & 5th International Conference on Imaging, Vision & Pattern Recognition (IVPR) )で発表し(オンライン実施)、見事Emerging Researcher Award を受賞しました。この取り組みについて9月15日に直接いろいろと聞かせてもらいました。大学の先生方の熱意あるご指導の下、毎日、数時間、パソコンで地道な作業を行ったとのことでした。将来は情報工学の道に進みたいとのこと。「本物の教育」を自負する本校にあって、今回の成果は法人内における高大連携教育の一つの昇華形と言えるものであり、高校の枠を超え、社会に一定の影響力を持つ「課題研究」の実践例が一つ示されたものとして、心から喜んでいます。

2021年度 文化祭(9/18〜9/19)

 緊急事態宣言が延長されたため、今年度の文化祭は生徒と教職員のみで実施することになりました。来校者がないため、少し寂しいキャンパスとなりましたが、生徒たちはそれぞれにしっかりと趣向を凝らした企画を行い、今年のテーマ「百槻繚乱」にふさわしく、学校中が本校らしさにあふれた企画で埋め尽くされました。私が出会った学園祭の風景をスナップで少しご紹介します。