GAコースでは2015年から毎年11月中旬にパラオ・フィールドワークを実施してきました。現地4泊の研修旅行の主たるプログラムは
- 連携高校(Mindszenty High School)での学校交流とホームビジットによる生徒・保護者へのインタビュー
- 現地政府の保健省(国立病院)および教育省への訪問とインタビュー
- 日・パ関係と日本からの支援状況を学ぶための日本大使館への表敬訪問
- 現地のライフスタイルを理解するための山村フィールドワーク
- 太平洋戦争激戦の地ペリリュー島訪問と島民との対話集会
等、充実した内容で、多くの方からのご協力の下、実施してきました。参加生徒がこの研修から受ける刺激は計り知れず、大学進学に直結する場合もあります。前回(第36回)の「バーチャル校長室」で紹介した齋藤惟成さんもその一人です。
今年度はコロナ禍のため実施できず、大変無念でしたが、12月1日に現地関係者の協力を得て、時差のないパラオとライブでオンライン・フィールドワークを実施しました。パラオ政府教育省のRaynold Mechol学校管理部長(Chief, Division of School Management)とNPOのパラオ環境保護協会(Palau Conservation Society)のBernie Ngiralmau研究員からパラオの教育、パラオの伝統文化・食生活について短い講義をして頂き、その後、本校生からの質問に一つ一つ回答して頂きました。リアルな体験には遠く及びませんが、本校との5年間の信頼関係の上に成立した教育機会であり、コロナ禍にあっても活路を見出そうとするグローバル教育の一つの実践例となったと考えています。