今春、京都大学教育学部の特色入試(定員6名)に首席入学を果たした齋藤惟成さん(71期生)が校長室を訪ねてくれ、本校のコース学習がいかに京大特色入試に役立つか、そしてその合格の秘訣を50分近くにわたって滔々と語ってくれました。

 私自身、71期GAコース生(コース制度3期生)にはレギュラーで授業を担当し、高1台湾研修、高2パラオ・フィールドワークを引率をした経緯もあり、大変思い出深く、さらに彼とのことで言えば、彼は高校2年次に「高校生のためのポスターセッション in京都大学(2018年3月18日)」に出場、課題研究のポスター発表(タイトル「パラオ・日本・ハイチの事例から考える支援の功罪」)を英語で行い、全62本の発表の中から見事第3位となり、有賀哲也副学長から表彰されたのですが、彼からの強い要望を受け、大会の前日にまで英文や英文音読の総点検の指導を行ったことが懐かしく思い出されます。コース学習の成果をフル活用して京大合格を果たし、本校の生徒であったことと私(本人のことば)に本当に感謝していると述べていました。教育学部の関係者の方も本校の取り組み、とりわけパラオ・フィールドワークに、大変に関心を持たれたようで、8月上旬に45分に渡りオンラインで個人インタビューを受けたとのことでした。

 彼は、京都大学教育学部の特色入試はGAコースの取り組みを生かすのに極めて適しているということを京大の他学部の特色入試制度と比較して詳細に説明してくれました。後輩にもぜひ後に続いて欲しいと熱く語っていました。この詳細については進路指導部と共有しておきたいと思っています。

 本校の教育に心底プライドを持って巣立った卒業生が、大学での研究においてもさらに大いなる飛躍をされることを心から祈りたいと思います。