本日、「創立80周年記念集会」を体育館にて開催しました。コロナ禍のため、ご来賓や法人関係者はお招きせず、生徒と教職員、同窓会(槻友会)と保護者会の代表だけが集い、内輪で創立80年をお祝いする機会としました。当初は6月に梅田芸術劇場で記念式典を予定していました。米国スタンフォード大学から特別講師をお招きし、記念講演会も企画していましたが、延期とし、一旦は10月上旬に高槻市の現代劇場での開催も考えましたが、やはりこれも見合わせ、本日の記念集会となりました。
集会の中で「創学者の思いに立ち返り、生徒諸君に望むこと」と題し、学校創立の背景や建学の精神を踏まえ、生徒諸君への期待を講話としてお話ししました。今般のコロナ禍や自然災害など、毎年のように予測できない環境が発生する中、本校のスクールミッションが謳う次世代リーダーに求められるものは何かをお伝えしたかったわけです。
この10月7日に文部科学省中央教育審議会初等中等教育分科会が発表した「『令和の日本型学校教育』の構築を目指して(中間まとめ)」において、今後の学校教育には「持続可能な社会の創り手」に必要な資質や能力の育成が求められるとしています。いかなる状況が発生しようとも、地球環境、人間社会が持続可能であるべきことは論を待ちません。
私は、本校の建学の精神やスクールミッション、そして現在の教育環境やカリキュラムから鑑みるに、本校生にはこの中教審の目標のもう一段上を求めたいのです。つまり「持続可能な社会の中心的創造者」となってもらいたい。そのためには、自ずと「高い志、社会的な正義、あるべき姿と思うことに邁進する情熱」が不可欠なはずです。大義を掲げて初めて率先的な創造が可能となると確信するからです。これをLeading Creators of Sustainable Societies with Great Ambitionsと表現しました。そのために学校の方針はどうあるべきか。ここ数年、私が用いていることばに”Keep Traditional Values, Inspire Innovative Spirit”があります。認知能力だけでなく非認知能力も高めることがInnovative Spirit(革新的な気概)へとつながるのです。難しい時代でありますが、こういったコンセプトを根づかせ、真に将来の日本を考えるリーダーが本校から生まれるよう、ぶれることなく学校運営にあたりたいと考えています。