誰しも我が身に降りかかるとは考えたくないことですが、近年の自然災害の報道を見るにつけ、言葉を失うほどの被災の有様に、備えの必要性を意識せざるを得ません。ここ北摂の地も2年前の6月18日、生徒の登校真っ直中の午前7時58分、震度6弱の大阪府北部地震に見舞われました。その約3ヶ月後には台風21号が襲来、関西空港連絡橋の破損など、近畿各地に大きな爪痕を残しました。当時、本校はキャンパス整備事業の最中でしたが、事業完了後には災害対応の備蓄体制も整えることを決定し、最善の方法を思案してきました。
新校舎が完成した今春、保護者にご協力をお願いし、コロナによる影響で少し遅れましたが、本日、全校生徒および全教職員、計1713名の3日分の災害用備蓄食料の納入が完了しました。キャンパス整備完了で校舎の収容力に余裕ができたので、浸水等のリスクを考え、2階・3階の空き教室に分置しました。写真の通り、一人分ずつ1箱に食料・水がパックされており、7年間保存が効くので、6年の在籍期間をカバーすることができます。食品はすべて食物アレルギー特定原材料は不使用です。中学入学時に費用をご負担頂き、未使用の場合、高校卒業時に受け取ってもらうようにする予定です。勿論、使わずに済むに越したことはないのですが、安全第一が求められる学校として「備えあれば憂いなし」体制の一側面が整備できたと考えています。