一日目、研修に参加する他校の生徒と合流するにつれ、離島へ研修に行くという意識が高まっていきました。竹原港から乗った連絡船では、日ごろ見ることのない瀬戸内海とそこに浮かぶ島々を眺めながら、海のにおいや美しい景色を堪能しました。
大崎上島に着いて入島式を終えた後、町役場との意見交換会があり、地域経営課の課長 坂田様から島の農林業の現状などをご説明いただきました。続いて、ホテル清風館の角南社長に、企業としてのお考えやこれまでされてきた活動について教えていただきました。その後、歴史資料館である大望月亭を見学し、島の歴史的背景などを知りました。
夕食後、4校が一堂にそろってミーティングを行いました。他の学校の生徒と混合の班を作り、一日目の研修で感じたことなどをアウトプットし、他の人の意見も踏まえ皆で話し合いました。
二日目は、午前中は漁船に乗り込み、漁業体験を行いました。二班が鯛網漁に、四班が刺し網漁に行きました。漁場まで移動し網を引き揚げると、タイやエイ、ヒラメやオコゼなどが取れました。それらを早速捌き、刺身や空揚げにしたものをいただきました。新鮮でとても美味しく、生徒たちは大満足の様子でした。
午後からはあいにくの雨でしたが、家業体験として民泊の各ご家庭で様々な体験(ミカン採り、ジャム作りなど)をさせてもらいました。それぞれの家庭の暮らしを知り、生徒は今まで当たり前と思っていた暮らしを見直す機会を持ったようです。夜は美味しい晩御飯を囲みながら、いろいろ島のことを話していただいたようです。
三日目は、まずは松浦造船所に行きました。各パーツを作る様子を見ると、船を造る際のこだわりや職人ならではの技術を随所に感じました。中原観光農園では美味しいミカンを何個もごちそうになりましたが、土づくりの工夫や人と人のつながりに関するお話が印象的でした。それぞれの立場で島を支えており、島の豊かさに密接に関係しているようでした。最後に振り返りを行い、大崎上島での研修で感じたことを発表し合いました。その後、離島式を行い、船に乗って大崎上島をあとにしました。
あっという間の三日間でしたが、生徒たちは日常とは違う中でいろいろな体験をし、様々なことを深く考えることが出来たようです。