10月31日、中3GLコースの総合学習の時間に、大日本住友製薬株式会社研究企画部の渡邉将規氏を講師に招き、出前授業を実施しました。「科学技術と人の幸せ」と題した授業では、薬の開発にもかかわる倫理的な問題として、特定の病気の発症がわかる遺伝子診断を受けるかどうかを考えました。遺伝子診断のメリットとデメリット、反対の立場の根拠を踏まえた上で、グループで意見をまとめ、全体で発表を行って議論し、理解を深めました。
授業のまとめとして、渡邉氏から「医薬品ができるまでには膨大な時間と費用がかかる。思い通りにならないことも多いが研究は面白いし、その成果は社会にインパクトを与えることができる。勉強は大人になっても続くので、色々なことに興味を持ってほしい」というメッセージを伝えていただきました。また、「大日本住友製薬が次世代育成支援に取り組む理由は、一人ひとりが健やかに育ち、社会において個々の可能性を最大限発揮するためには、正解のないテーマについて他者の意見や異なる考えを知ることを通して多様なものの見方や考え方があることを理解し、論理的に思考して自分なりの結論をだすことが必要だと考えるからだ」と説明されました。このことは、まさにGLコースの総合学習の目標と一致しています。これからもしっかりと学習し、実社会で活きる学力を身につけてくれることを期待しています。