3月15日(水)14時から、SSセミナー『災害に強い住まいとまち』と題して、大阪市立大学生活科学部居住環境学科講師で大学の都市防災教育研究センターにも所属しておられる生田英輔先生にお話をしていただきました。
生田先生は1995年に高槻高校を卒業され、在学中はアメリカンフットボール部で活躍されていました。高校3年の大学受験の時に阪神淡路大震災に遭い、自宅が全壊したそうです。 防災がご専門で、各地の災害にすぐに駆け付け、現地調査をしておられます。セミナーでは熊本地震のことを写真を用いて説明してくださり、その後、日本の防災の歴史・建築基準法の変遷・伝統工法・耐震診断・建物が壊れる理由・大阪における災害と対策など詳しく説明していただきました。
生徒の感想
- 中1:大阪がこんなに危険だとは知らなかった。日本中どこにいても地震の危険はあるんだと感じた。自分の知らないような分野が防災にあり、文系も関わっていることに驚いた。自分の生活に生かせそうな部分がたくさんあったので、実践していきたい。
- 中1:僕は地震にとても興味があり、知識は沢山入れていたつもりでしたが、僕の知らないことも沢山ありました。また、将来に向けての進路がどのようにすればいよいのかあまり分からなかったが、おおかた形づいてきました。SSセミナーで、先生の話をメモをしながら聞き、自分なりに考えるという勉強法がとてもよかったです。次回のSSセミナーも行きたいです。
- 中1:理科2の授業で地震のことを学んだが、身の周りにある家や建物に関連付けて考えられなかったからおもしろくなった。でも今回のセミナーでテレビのCMで宣伝している等級や建築のことを知ることができて、自身は他人事でないと実感した。
- 中2:住宅を新しく建てたり、リフォームをしたりするときに役立つ知識をいろいろ聞くことができてよかった。また、先生が普段されている仕事や調査についてもお話が聞けたので、興味が持てた。
- 中2:震災が起きた時に生死を分ける要因はとても様々であり、実際に被災地に行って勉強するのが一番大切だと知ることができたので、行ってみようと思った。様々な震災の調査方法があり、自分たちでも試せるものもあると知れたので興味を持つことができた。昔の建物はガチガチに固めてないのに数百年も残っていると知って不思議に思った。関東大震災で火災に対する弱さを知ったアメリカが焼夷弾をたくさん落としたと知って目のつけ所が悪賢いと思った。
- 中2:防災は文化と関係があり、地震を例えにすると、パプアニューギニアの奥深くの民族は「神が怒っている」と理解し、防災は神への侮辱になるが、日本では災害から身を守る防災を思われている。また、建築の法は、震災、空襲があるごとに法を改良される。そして、日本の住宅の構造として、プレハブ工法はハウスメーカーが使っていて、伝統工法は清水寺、法隆寺、東大寺など古くからある歴史的建造物が使っていることなどを学んだ。
- 中3:自分の住宅も今回言った内容のことを調べてみようと思った。一言で防災といっても様々な要因があること、防災の研究もいろいろあることを知った。自分の知らなかったことも知れてよかったと思います。
- 高1:GISのはなしを聞き、自分で倒壊などの分布をできると知り、やってみたいと思った。また、科学技術の発展により、調査の方法が変わってることも感じた。
- 高1:日本の伝統工法でも十分に防災ができるのにもかかわらず、今はその工法を使うことができないのは残念だ。防災と一言で言ったとしてもいろいろな仕方があるんだと知った。
- 高1:たくさんの基準、これまでの歴史があって法も改正されたことに日本人の真面目さが伝わった。あと、自分みたいな一般人もでも少し詳しく知ることで、災害への対応が大きく変わると思った。