8月29日〜30日、中学3年生〜高校2年生の希望者19名は、三重県鳥羽市の菅島にある名古屋大学大学院理学研究科附属臨海実験所で臨海実習を受けています。中学2年で行った「磯の生物観察教室」を発展させた内容で、希望者に対してより長時間で高度な海洋実習を大学の施設において行うことで、課題研究をさらに深めることを目的としています。
まずウニに放精、放卵をさせて、それぞれの精子・卵を顕微鏡で観察、続けて精子を加えて受精の様子を観察しました。 次に、所長である澤田均教授に英語を交えながら、受精の仕組みと研究所が行っている「ホヤにおける自己非自己識別機構」という最先端の研究の紹介をして頂きました。 その後再び、発生の観察を続けています。 臨海実習の初日の夜には、ウニは胞胚になりました。また、福岡先生が集めて頂いた夜光虫の観察、ホヤの解剖・受精なども行いました。 熱心な生徒は更に実験室に残って、ウニの段階の原腸胚を観察していました。
2日目朝にはプリズム期になっていました。また、もう少し発生の進んだプルテウス幼生も見せて頂きました。参考に、脊索を持つホヤの幼生も見せて頂きました。 次に、伊勢先生から磯の生物の分類の講義を英語を交えながらして頂きました。 そして実験所前の磯で、みんなで生物採集を行い、採集した生物を順番に詳しく説明して頂きました。伊勢先生は近く「Ne….」という雑誌に載るそうで、これから活躍が期待されます。 ウニの発生をご指導頂きました白江先生・中澤先生を始め臨海実験所の先生方には、お忙しい中、熱心にご指導頂きありがとうございました。充実した2日間を過ごすことができました。