2024年11月11日(月)から14日(木)にかけて、 GSコース・台湾研修を実施しました。
昨年度に続き、本年度も台湾研修旅行を無事に実施することができました。研修旅行の実施に向け、研修旅行委員が中心となって夏休み明けから準備を進めてきました。訪問先である水族館Xparkの日本人職員の方とオンライン会議を行ったり、現地交流時の学校紹介資料を作成したり、しおりの資料をまとめて完成させたりと準備は多岐にわたります。
また、英語での研究発表に臨む生徒が発表の準備や練習に加えて英語指導を受けたり、GSコースの生徒全員が中国語講座を受けるなど語学に関する準備も同時に行ってきました。生徒たちは全3回の事前説明会にも参加し、台湾研修をより良いものにしようとした気概が出発前から感じられました。多くの生徒が積極的に参加しようとする姿勢が、この台湾研修旅行を成功に導いた大きな要因だと感じています。
1日目
台湾到着後すぐに都市型水族館Xparkを訪れました。
ここは日本の八景島シーパラダイスと同じ経営で、日本が台湾に作った水族館です。この水族館は教育と娯楽の融合をコンセプトとしており、現地の小学生や一般の観光客など、子供から大人までたくさんの人が訪れていました。
当日は日本人職員の竹中氏より、台湾と日本の動物に対する考え方の違いや、竹中氏が台湾で働かれるようになった経緯などをご説明いただきました。これから進路を考える時期の生徒にとって興味深いお話ばかりで、講演後には生徒からの質問にもたくさん答えしていただきました。事前のオンライン会議に参加した生徒も竹中氏とのやりとりを楽しんでいる様子でした。
2日目
2日目は新竹の国立陽明交通大学を訪れました。ここは台湾の理系大学の代表とも言える大学で、世界的に半導体産業が盛んなサイエンスパークに隣接ししています。理系大学を目指すGSコースの生徒たちにとって、実験室見学や現地の大学院生との交流は記憶に残るものとなりました。
昼食には現地の学生にもなじみのあるお弁当を手配いただき、台湾名物であるルーローハンも入っていて、おいしく楽しい食事を楽しみました。昼からは現地で活躍されている日本人の方々の講演、英語での課題研究発表と大学院生も交えた質疑応答と、非常に盛りだくさんの内容で学びの多い一日となりました。
昨年度に引き続きご尽力いただきました国立陽明交通大学 教授 増原宏先生、当日ご講演くださいました三井化学ICTマテリア株式会社 執行役員 福本英樹様、三井艾喜緹機能膜股份有限公司 董事 椙本航介様にも改めて心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
3日目
いよいよ待ちに待った台中ー中との交流の日。前日までの訪問者という様子とは全く異なり、積極的にコミュニケーションを取る姿が見られました。「同年代」という関係性が両校生徒の距離を一気に近づけ、互いに馴染んでいく様子が伺えました。それと同時に高槻高校の生徒たちは同年代のアジアの生徒がこれほど英語を堪能に使うのかという驚きも感じたのではないかと思います。
両校の生徒たちは一緒に授業を受け、ランチタイムには昼食やお土産交換などを通じた交流を楽しみ、午後からは英語での研究発表会を行いました。 緊張する様子が見て取れましが、普段とは全く異なる環境での発表は生徒にとって大きな経験となりました。最後に台中ー中の生徒に連れられて一中街という屋台街を食べ歩きした事は忘れられない良い思い出となった様です。別れの時、名残惜しそうに台中ー中の生徒と声を掛け合い、また会おうと約束を交わしている生徒もたくさんいました。その後、台中ー中から台北へ移動して夕食をとった後、台北101の展望台へと昇り、そこから台北市の夜景を一望しました。当日は天気も良く、とても綺麗な景色でした。とはいえ景色もそこそこに、生徒たちはお土産購入に写真にと大忙しの様子でした。
4日目
最終日はホテルのチェックアウトを済ませて国立故宮博物院へ見学に行きました。滞在時間が1時間程度ではありましたが、バスガイドさんによる説明付きで見所を素早く見学する事ができました。そして桃園空港から飛行機で関空へ、帰国の途につきました。
4日間があっという間に過ぎた研修旅行でしたが、帰りの空港で生徒たちのもう一度行きたいという声が聞こえたのは、彼ら彼女らにとっていい経験となったことを表しているように感じました。
この台湾研修で自分の将来にとって少しでもプラスになった事があれば嬉しい限りです。そしてこれまで以上に深い交流ができたのは、やはり生徒たちの研修旅行を楽しみたいという強い気持ちと行動力の賜物だと思います。
78期のGSコースの生徒たちが大きく成長した4日間でした。携わっていただきました全ての人々に改めて心から御礼申し上げます。