2024年11月11日(日)から15日(金)まで5泊6日の行程で、2024年度GAコース・パラオフィールドワークが実施されました。
1日目
研修1日目は、午前中、コロール島内の観光を行いました。午後は国立パラオ高校を訪問し、パラオ政府教育省のレイノルド・メコル学校管理局長からパラオの教育制度に関する講演と生徒の課題研究に関する質問への回答をしていただきました。その後、パラオ高校の生徒が学校案内をしてくれました。当初、教育省のプログラムの後に保健省のプログラムが予定されていましたが、諸事情により急遽中止となったため、昨年オープンした大型ショッピングモールに行き、食料品に関する調査を実施しました。
2日目
研修2日目は、ミンゼンティ高校との交流の一日でした。午前中、まずレセプションでお互いの学校を紹介した後、ミンゼンティ高校側のバディ生徒が紹介され、本校生はバディ生徒とともに2時間にわたってミンゼンティ高校の授業を体験し、昼食後はスポーツ交流を楽しみました。
午後は、ミンゼンティ高校のご厚意でバディ生徒の保護者のご協力の下、ホームビジットを行いました。生徒は各自の研究テーマに沿った様々な場所に案内してもらいました。夕方は同校主催の夕食会にお招きいただき、素晴らしい伝統舞踊のステージパフォーマンス等を披露していただきました。
3日目
研修3日目の午前中、在パラオ日本国大使館を表敬訪問しました。小野臨時代理大使からのご講演の後、事前にお伝えしていた本校生からの質問に対して一つずつ丁寧にご回答をいただきました。また、大使館職員の方からも追加の情報提供をいただき、示唆に富むご助言は課題研究に大変参考となるものでした。
その後、同大使館の調査員を10年、さらにPalau Conservation Societyでの研究員を務めた後、現在はパラオ議会上院議員の補佐を務めるバーニーさんの案内で、バーニーさんのご実家のあるガラルド州オール村を訪れました。バスの車内ではパラオの歴史や文化のお話を伺うとともに、生徒の課題研究の疑問に丁寧に応えてくださいました。栄養価の非常に高いパラオの主食とも言えるタロイモを使った伝統料理やココナッツを振舞っていただいたほか、国会議事堂やアイライ州にある現在も使われているバイ(集会施設)にも立ち寄り、解説を受けました。
4日目
最終日となる研修4日目は、船でペリリュー島に向かいました。島内に残るいくつもの戦跡を巡るとともに、一部の生徒は島民との対話集会を行いました。ペリリュー州政府の協力も得られ、集まっていただいた島の方は生徒の課題研究に関する質問に丁寧に答えてくださり、実りある実地調査を行うことができました。昼食後は西太平洋戦没者慰霊の碑を訪れ、全員で哀悼の意を捧げました。あらためて平和の意味を考える機会となりました。
今年は本研修旅行の開始から10年目の節目となる年でした。全日程で天候にも恵まれ、生涯忘れられないような美しい景色に出会うことができました。仲間とのかけがえのない思い出も作ることができ、素晴らしい研修旅行となったことと思います。