• 2024年9月19日(木)16:00~17:30
  • 大阪医科薬科大学医学部 解剖学教室 教授 近藤 洋一先生
  • 「解剖学への招待」

 第5回基礎医学講座では解剖学教室の近藤先生をお招きし、お話を伺いました。先生は現在総合医学研究センターのセンター長も務められています。
 解剖学の始まりから、現代の研究に至る道筋、ご自身の研究テーマ、またアメリカ留学での体験も含め、バラエティーに富んだ内容で大変興味深い講義をしていただきました。参加した生徒も大変熱心に受講できていました。

受講した生徒の感想

  • アインシュタインの脳を調べたというところがとても具体的で興味深かったです。アストロサイトなど全く聞いたことがないものが自分の中にあると思うと人体への探究心が湧きました。
  • 解剖学と聞いて先生が言っていた通りアンナチュラルなどを想像していて顕微鏡なども使うと知りとてもびっくりしました。場所の名前など難しいと思っていましたが図などを使って大まかに説明もしてくれて早く解剖したくなりました。解剖と言ってもたくさんあったので全部やってみたくなりました。自分の思い込みにとらわれず色々な方向から物事を見ることも大事だと思いました。
  • ご講演ありがとうございました。いままで、自分の勝手なイメージで肉眼クラスまでのものしか調べないのかなと思っていましたが、神経レベルまで含むのが驚きでした。死が密接に関わる問題って倫理との兼ね合いが難しいですね。
  • 今までは耳介はなぜシワがあるのかとても不思議だったが、音の位置を特定するためだと教えていただきとても腑に落ちました。
  • 医学部で学ぶ解剖学でも色々な種類があり、細部だけでなく表面上のことも調べるのだと知って驚きました。また、アインシュタインと普通の人の脳はどう違うのかちついての話がとても興味深く、グリア細胞の数が関係していると知れてよかったです。留学についての話も聞けて留学してみたいなと思いました。
  • 興味深いご講演ありがとうございました。解剖学についてはただただ怖い印象しかなかったので、自分の印象について刷新できたいい機会でした。なぜミケランジェロなどが有名なのかイマイチピンときていなかったのですが、解剖学と繋がっていたことを知りびっくりしました。非常に有意義な時間をありがとうございました。
  • 日本の医学が外国よりも遅れていることは知っていましたが、古代から解剖学が始まっていたと知って、想像よりも日本の医学が遅れていて驚きました。また、今まで死刑囚など、犯罪を犯した人が解剖されていた中で、初めて献体になった美幾女はすごいと思いました。
  • 法医学は、ドラマなどでテーマにされている事が多く、かっこいいイメージがあったので、楽しみでした。解剖学は想像以上に奥が深く広かったです。また、歴史もとてつもなく長く、発展した現代に倫理的に関わってくる問題も多く大事だなと思いました。神経細胞について前々から興味があり、今回の講演でさらに興味が湧きました。留学はこの前の夏ボストンに行ったばかりでとても学びがあり共感しかないです。今度は研究でアメリカへ渡れるように今勉強頑張ります。
  • 私の解剖学のイメージはドラマのように特別な器具を使ってご遺体をパーツごとに分けていくというものだった。しかし現代の解剖学を4つに分けて考えていき、さらに前回学習した生理学と合わせて考えると体の構造をおおよそ理解できたように感じ、面白かった。現在個人的に脳科学を学習しているため、グリア細胞などの神経解剖学が興味深かった。アレキサンダー病については、(ローゼンタール)線維がアストロサイト内に蓄積するという点において、患者さんの数や厳密なメカニズムは異なれどアルツハイマー病と似ているなと感じた。
  • 日本だと大きな会議室やホールに集まってかたい雰囲気の中話し合うイメージがあったけど、外国ではチーズ片手に話し合うと聞いてそのフランクさに驚きました。解剖といってもさまざまな種類があることを知りました。