- 2024年8月29日(木)16:00~17:30
- 大阪医科薬科大学医学部 薬理学教室 教授 髙井真司先生
- 「薬理学へのいざない」
基礎医学講座の第3回は薬理学についてのお話でした。
前半は医学の発達と共に進歩してきた薬の歴史の話で、原因療法における抗生物質の発見や、その一例である胃潰瘍を通した医学への寄与について、そして後半では薬の開発について、それぞれ髙井先生の研究室の創薬であるキマーゼ阻害薬のお話を中心に、講義していただきました。
受講生徒の感想
- 薬を飲むのは人間だけでなく、動物も体調が悪くなると特定の草を食べたりしているのだと知り、驚きました。また、薬の製造過程にとても興味を持ちました。1つの薬を作るのにとても長い時間かかると知りました。
- ご講演ありがとうございました。いつも病院で何気なくもらってる薬に4つの使用目的の違う種類の薬があることに驚きました。またどの時代でも研究者の皆さんが人々を助けるためにたくさんの研究をしていることや、胃潰瘍などの病気を治す薬の研究を熱心にしていて処方された薬の奥にも何十年以上の研究があることを改めてこの講演で実感しました。とても面白い講演ありがとうございました。
- 薬は人類の誕生とともに必要不可欠なアイテムであり、薬の誕生も同時期であることに驚きを感じました。一般市民に薬が出回るにはいくつもの段階があり、慎重に取り組むことが大事なのだと思いました。
- ツボクラリン、アスピリン、ペニシリン、胃潰瘍など今回の講義に登場した全ての薬・病気がそれぞれのストーリーを持って開発されていたため面白かったです。マーシャルがピロリ菌を飲んだというのは驚きましたが、自分の研究と患者さんのためにに一生懸命なんだと感じました。顔に薬草を塗って傷を治療したオランウータンは話題になりましたが、サリチル酸についてはネアンデルタール人がサリチル酸を含んだポプラの樹皮を摂取していたというニュースを以前見たため遠い昔からの薬の歴史を感じました。
- 薬学と薬理学が別の学問ということは聞いたことがあったのですが、薬理学で目指すもの、行うことの詳細を知らなかったので勉強になりました。特に胃潰瘍の薬と胃がんに関係があるかもしれないというのに驚きましたし、素人ながらに薬剤は奥が深いなと感じました。私自身は医学の方面に携わるなら医師というより薬剤師やその研究者になりたいと考えているので、今講義を役立てていきたいと思います。素敵なご講演をありがとうございました。