- 2023年11月17日(金)15:40~17:10
- 大阪医科薬科大学薬学部 薬品作用解析学研究室 助教 國澤直史先生
- 「脳内で働いている細胞の種類と役割」
今年度最終回となる基礎薬学講座の第5回は薬品作用分析学研究室から國澤先生をお招きし、「脳内で働いている細胞の種類と役割」と題して講演いただきました。
まず薬の作用メカニズムについての説明から始まり、先生の専門である脳の新薬の開発研究へと話は続きます。脳の中でも、脳内で働く神経伝達物質に注目し、この分解を抑える薬などを紹介していただきました。そしてアルツハイマー型認知症の症状、脳病変、治療薬、そして新薬レカネマブの特徴・課題について詳しく説明していただきました。
話を聞く中で、これまでの基礎薬学講座を通じて学んだことの結びつきを感じられた生徒もいたようで、これからの学びにもつながっていくことが期待されます。
今年度も基礎薬学講座にご協力くださいました大阪医科薬科大学薬学部の先生方にも、この場をお借りして厚くお礼申し上げます。
受講した生徒の感想
- 認知症などについての薬など、興味があったところのお話をきくことができてとても勉強になりました。ありがとうございました。
- 海馬の神経活動の様子の動画がとてもおもしろかったです。曾祖母がアルツハイマー病だったのでとても身近に感じました。今日の講演ありがとうございました!
- 今までの薬学講座では、胃や肝臓といった比較的症状が分かりやすいものについての説明が多かったですが、今回の講座は脳というとても複雑な臓器についてのものだったので、とても興味をひかれました。認知症という言葉も、よくきくけれど実際どういうものかよく分からないままだったので、詳しく知れてよかったです。本当におもしろかったです。ありがとうございました。
- 他の回で聞いた内容や名称がちょくちょく出てきたので、理解しやすかったです。神経伝達物質のところの公式にあてはめる説明がとても分かりやすかったです。自分でもどんな感じになるか考えながら聞くことができました。今日は講義ありがとうございました。
- 本日は講義ありがとうございました。ぼくの父は脳外科で、脳の細胞の役割についてきけることをぼくはとても楽しみにしていました。やっぱりすこしむずかしかったですがとてもわかりやすくせつめいしていただけて、おもしろかったです。
- ご講演ありがとうございました。薬の具体的な効き方が非常に興味深かったです。薬の開発にとてつもない苦労があることも聞けて感謝を感じました。
- 薬の作用を考えるときには脳の構造について詳しく知らないといけないと知り、とても複雑だと感じました。脳はすごく大切なところだけどアルツハイマー病など病気になっても薬が高価で買えなかったり、治療できない人もいるので、みんなが治療できるようになればいいなと思いました。そのためにも国が支援できるように少子高齢化の問題に取り組まなければならないと学びました。
- 基礎薬学講座がつながっていく感じがしておもしろかったです。
- アルツハイマーの問題のお話がとても興味深かったです。50年後の負担がすごく重いですね…。そのためにも薬の研究を進めたいです!
- 今回の講義ありがとうございました。日常生活で使っている薬が多くの条件がそろって働いていることを知った。薬が標的臓器に集中的に作用する作用選択性を発見した人や、利用して薬にできる人々はすごいと思った。また薬は腹痛や頭痛などだけでなく、認知症などの神経の病気にも使えるようになったのは薬も進化しているんだなと思った。
- 元々、脳に対しての興味はあまりなかったけれど、今回の講座はすごく面白かったです。特にアルツハイマーのときの脳の形が衝撃でした。
- 本日は興味深いお話をありがとうございました。今まで、名前は聞いたことがあったが、あまりよく分かっていなかったアルツハイマー病について詳しく知ることができ、もし、今後自分もなるかも知れない可能性の高さにびっくりしました。普段から薬剤のことでも、何でも積極的に知ろうと思いました。