6月17日(土)の放課後、大阪医科薬科大学 地域総合医療科学寄附講座 特任教授の鈴木富雄先生をお招きし、「超高齢社会を考える ~総合診療医からのメッセージ~ 」と題した地域医療講演会を開催しました。
地域医療や総合診療医に関する説明がなされ、都心部における超高齢社会の問題点についても学びました。
生徒の感想
- 僻地の診療所における治療や在宅医療などについて、現状や課題とともに実際の体験談もあわせて聞くことで、地域医療とはどのようなものなのか、総合診療医になるために必要な能力はどういったものなのかを知ることができました。近年、人工知能の活用が注目されていますが、総合診療医は患者さんから様々な情報を引き出しフレキシブルに対応しなければいけないため、まだまだ人間にしかできない医療であるとのことで、コミュニケーション力も含めた人間力の向上が重要であると実感しました。
- 地域医療は病院だけで行なわれているものだと思っていましたが、行政機関や地域住民、企業までもが連携して取り組む総合的な医療活動ということを知り驚きました。また、他職種と連携した地域包括ケアシステムの構築により、住み慣れた地域で、最期まで自分らしい暮らしを続けることを可能にしているということに感銘を受けました。都心部においても高齢化により医療へ負担を与えてしまうことに対し、私たち自身にもそのことをよく理解しておく必要性を痛感しました。総合診療医は、各臓器の専門医をつなげていく役割を担っており、これからの高齢化の問題に向き合うためには重要な存在であるということがとても印象的でした。