• 2022年10月26日 16:00~17:30
  • 大阪医科薬科大学薬学部 臨床薬学研究センター 教授 矢野良一 先生
  • 「薬物療法の最適化と薬剤師の役割」

まず「薬」のイメージについて生徒に自由に書いてもらいました。生徒の多くは、薬は苦痛を和らげる大切なものということと、それがもたらす副作用について書いていました。先生からは薬の有用性と、副作用をできる限り少なくするために、薬剤師の役割が大きいことを、わかりやすく説明してくれました。特に薬剤師の副作用の説明の仕方によって、患者さんの実際の副作用にも影響することが、とても印象的でした。薬剤師の仕事は、薬を処方するだけでなく、医師と連携をし、患者さん一人一人の処方設計支援を行う大切な仕事だということがわかりました。

薬学部での6年間の学びについても、具体的に教えていただき、進路の面でも参考になることがたくさんありました。

受講生徒の感想

  • 将来、病院でチーム医療の中で薬剤師として働きたいと思っています。今回の臨床薬剤師の仕事について多くのことが聞けて良かったです。遺伝子を調べることで、処方する薬を決めることができるということが興味深かったです。
  • 病院で使う薬の数や医師が把握できる薬の数がわかりました。薬は便利な反面、リスクも高く、薬剤師がいかにそのリスクを減らすかを考えているということがわかりました。とても勉強になりました。
  • 将来、医療の仕事をしたいと思っています。最後に先生から、医療の仕事を目指すには、文系の要素があるので、本を読んだり人と話したりすることが大切で、社会の仕組みや人の心理面に関心をもち、他の価値観を認めることも大切とお話してくださったことが印象的でした。