• 2022年10月6日(木)16:00~17:30
  • 大阪医科薬科大学医学部 衛生学・公衆衛生学教室 講師 神谷訓康 先生
  • 「予防医学の視点」

公衆衛生学とは集団を対象とする学問であること、有名なナイチンゲールは病院の衛生環境を改善して兵士の死亡率を下げたこと、日本人の死因は昔は感染症だったが今はがんと心疾患が多いこと、そのため現在は健康づくりが大切なこと、2001年にフレイルという概念が導入されたこと、「疫学」の具体例と「インターバル速歩」が血圧を下げ医療費の削減に効果があること、など盛りだくさんの内容でした。

受講生徒の感想

  • いつもとは少し違う「公衆衛生」の話が聞けてとても面白かったです。ありがとうございました。
  • 兵庫県の骨折発生率が男女ともに1位だったのが衝撃でした!(兵庫在住です)でも私は納豆を毎日食べているので骨折しにくいと思います! 細胞とかのミクロの世界の話ではなく、日常生活に結びついた話だったので理解しやすかったです。
  • 個人個人に対しての問題だと思われがちな医学の分野で、集団をグラフ化、数値化して対策を考えるというのは非常に興味深かったです。私は医療問題に関心がありますが、個人の体のつくりにフォーカスして細胞などを研究するのはあまり好きではないので、統計学的な観点から医学研究の発展を支える公衆衛生のお話は面白く、進路選択にも役立ちました。本日は貴重なご講演ありがとうございました。
  • 本日はご講演ありがとうございました。今日の講演を聞いて、公衆衛生の記述疫学の存在を初めて知りましたが、とても面白くて、興味が湧きました。私の祖父は5年ほど前まで元気でしたが、肺がんになってしまい、最近では話をするのもやっとです。普段から運動を嫌ってしていなかったことが原因の一つかもしれないと思いました。
  • 公衆衛生と聞いて、今日は体内の写真や細菌の画像は無いんだろうなと、と少し残念に思ったんですが、そんなものがなくても面白い講座でした。医学への興味も増しましたし、それ以上に自分の生活習慣を見直そうと思いました。私の祖母も病名診断はされていませんが、昔より歩行が遅くなり、家にある手すりも増えたので、フレイルだなと感じました。
  • 医師として最も想像しやすいものは臨床医であると思います。しかし、地域・国を全体的に見る事で臨床医・病院の負担を減らすことができるという可能性を感じました。
  • 自分に身近なことについてたくさん知ることができました。予防医学というのは予防接種くらいしかイメージがなかったけれど他にも多くの予防方法などがあることを知れてよかったです。この講義を役立てていきたいです。
  • 理学療法士というお仕事は名前は知っていたけど、内容は具体的に知らなかったので、今日お話を聞けて良かったです。納豆を食べると骨が折れにくいのはびっくりしました。最近食べてないので食べようと思います。本日は面白いお話、ありがとうございました。
  • とても面白い講義をありがとうございました。保健の授業で予防に焦点が当てられており、予防について習ったのですが、授業では使わなかった面白いテーマ・データなどとても興味を持ちました。
  • フレイルという言葉を初めて知りました。私は病名を聞いて健康か健康でないかを考えていたので、病気でなかったからといって健康とは限らないことに驚きました。とても興味深い内容でした。
  • とても興味深い講義、ありがとうございました。社会全体の医療の高度が上がっているのは、公衆衛生学のおかげなんだなとわかりました。社会全体がよりよくなるために研究しているのはすごいなと思いました。
  • 本日はありがとうございました。今まで知らなかった予防医学の視点や考え方について具体例などを踏まえて知ることができ、とても学びになりました。私は理学療法士に興味があるのですが、今まで基礎医学講座で理学療法についての話を聞くことができなかったので、今回少し聞くことができて嬉しかったです。
  • 県ごとに脳卒中になる人の割合が全然違っていて、今後、その理由が解明されていくのかと思うとワクワクします。グラフから読み取るというものは面白かったです。
  • 本日はありがとうございました。うちの父も血圧が高く、タバコもよく吸うし、お酒も飲むので、これからは自分からも注意していきたいです。まずはタバコからかなあ・・・。
  • 今までの基礎医学講座にはなかったまったく新しい視点からの講義はとても面白かったです。ナイチンゲールが、一歩引いた視点で兵士の患者たちを見る事で、患者の死因が負傷ではなく不衛生による感染症だと突き止めたという話は、100年以上も前に公衆衛生のような考え方をした人がいたのかと、一番印象に残りました。クイズなど参加型の講義で分かりやすかったです。
  • 「全体を見る医学」を学び、今までの医学へのイメージとだいぶ違ったものだったので、興味深いことが多かったです。将来関わってみたい分野の一つになりました。