今年度も大阪医科薬科大学薬学部の先生方からご講演いただく基礎薬学講座をおこないます。

  • 2022年9月28日 16:00~17:30
  • 大阪医科薬科大学薬学部 医薬分子化学研究室 教授 平野智也 先生
  • 「薬の形はどうやって決まるの?」

薬の成分である物質の構造が、なぜそのような形をしているのか、またどうやって作られるのか、ということに焦点を当てた講演でした。「薬の構造には、研究者の情熱が詰まっている」という言葉が印象的でした。生徒たちも、有機化学を学習していない学年が多かったのですが、分かりやすいスライドを使った説明でよく理解できていたようです。

受講生徒の感想

  • ペニシリンが発見されるまでのエピソードが面白かったです。また、サリシンを改良したアセチルサリチルが多く使われていると聞き、少し調べてみようと思いました。薬の構造が少し変わるだけで香りが変わるのは驚きました。面白い授業でした。(中2)
  • 今まで薬はどのような過程でつくられているのか全然わからなかったけど、今回の説明で完全ではないけれど理解できました。薬で何か問題があったら、その原因を消すのではなく、新たな分子を加えて抑制するのだとわかり、面白かったです。ありがとうございました。(中2)
  • はじめ、アセトアミノフェンの分子構造を聞いたときは理解できるか不安でしたが、薬のつくられた歴史的背景や実際にどのように作用して効果が出ているのかなどが聞けてとても興味深かったです。私たちが現在当たり前のように手にしている薬がどのように作られているのか、薬の開発における分子構造の大切さなど、学べたところが多かったので良かったです。(高1)
  • 薬の開発は分子の構造と深くかかわっていることが分かりました。少しでも分子の構造が異なるだけで、大きく薬の効果が変わってしまうのが意外でした。難しい研究をしなければ患者さんにも甚大な被害が出てしまうので、常に責任が伴う大変な研究だと思いますが、人類にとても大きな貢献ができるものだと思いました。分かりやすく説明していただいたので、理解しやすかったです。ありがとうございました!(高1)
  • 今までどのようにしてその薬がその患部や臓器に作用するようになっているのか疑問に思っていましたが、酵素を阻害したりと分子レベルで作用しているのだとわかり、納得できました。(中3)