- 2022年6月16日(木)16:00~17:30
- 大阪医科薬科大学医学部 微生物学・感染制御学教室 講師 呉紅 先生
- 「ようこそ!! ミクロの世界へ」
2022年度の基礎医学講座(大阪医科薬科大学医学部との高大連携事業)が始まりました。
先生は中国のご出身で、清華大学での生活から始まり、大阪医科薬科大学での研究生活について詳しくお話しくださいました。画像が大好きでそれを用いて研究しているとのことで、スライドも画像満載でウイルスなどをとてもよく実感できました。
HIVやピロリ菌の電子顕微鏡画像など我々でも知っているウイルスや菌の姿も見せていただきました。ご自身の研究対象であるピロリ菌が可愛いとおっしゃっていたことが大変印象的でした。大阪医科薬科大学で研究されているトランスポーターションのお話も伺うことができました。
また、高校生たちに一緒に電子顕微鏡で研究しようと温かいエールを送ってくださいました。
受講生徒の感想
- 画像が多くとても分かりやすかったです。また、胃潰瘍の原因やナノ輸送システム・中井教授について面白かったです。母国ではない国で自分の好きなことを仕事にしているのがすごいと感じました。胃潰瘍は手術で治ると聞いてましたが、再発するとは思いませんでした。将来外科医を目指していて、呉先生のように頑張ろうとかっこいい目標になりました。
- 本日はありがとうございました。今まで薬学講座などで菌やウイルスに対する薬の開発についての話に触れることは多かったのですが、菌やウイルスについて学ぶ機会は少なかったので、初めて知ったことも多く、とても興味深かったです。医療は手術や治療、医療品の開発だけでなく、病原体や病気そのものの研究というアプローチにも支えられているのだなと改めて感じました。
- 医学に携わる人が私の周りにはかなり多いんですが、先生のような研究面で関わっている人は全くいないのでとても新鮮でした。医師になりたいとはそこまで思っていないんですが、先生の生き生きと研究を話していらっしゃる様子をもて研究に対する興味が湧きました。もうちょっとイヌの写真見たかったです。
- ピロリ菌やコレラ菌といった馴染みのある菌だったので、話がすごく入ってきました。電子顕微鏡の仕組みなどは見たこと無かったので、すごく関心を引きつけられました。電子顕微鏡使ってみたいです!!
- 先生の『ミクロの世界』への愛がひしひしと伝わってきました! 私にはまだ少し難しかったですが、研究の楽しさややりがいは感じられました。ありがとうございました。
- ピロリ菌がかわいいというのはめっちゃ共感します!! HIVの細胞への感染の仕方ははじめて知りました。とても面白かったです。ピロリ菌のプロペラみたいな足(あれがべん毛なんですね)は、情報伝達のためだと思っていました。くっつかれると思うと、中々寄生感が一気に出て来ますよね~~。私は情報分野の課題研究をしているのですが、データサイエンスという面で、その分野とも結びつけられました。とても本当に楽しい話でした。また聞く機会があればと思います。
- 光学顕微鏡などで見た画像を多く、今回の講義で使用していただいたため、新鮮で面白かったです。生物の授業でピロリ菌はウイルスや菌の中で珍しい胃の中(強酸性)の環境で生存できると知っていて、不思議に思っていたので、この講義でなぜ生存できるのか詳しい説明を聞くことができ、とても良かったです!
- 今まで、菌やウイルスの写真を見るたびに「どうやって撮影したんだろう?」と疑問に思っていました。なので、今日、その疑問が解消されてとても嬉しかったです。また、私は以前に何度か胃潰瘍になっているので、ピロリ菌について詳しくご教授いただけて大変嬉しかったです。ありがとうございました。
- 先生の研究への情熱に驚かされました。私も興味の向くものを見つけて、全力で研究・探究したいと思いました。