本校は中学3年からコース制を敷いていますが、本校のコース制の意義について社会的背景から説明した上で、3つのコースの概要、コース決定のプロセスについて、中学2年生全員にお話をしました。
本校のコース制は、いわゆる教科の成績のみを基準にして生徒を輪切りにしたグループ分けではなく、変化に満ちた現代社会の中にあっても自らの人生をしっかりと歩むために求められる力を身につけてもらうため、本校の教育の屋台骨である「次世代リーダー育成」「先端的理科教育」「グローバル教育」の3観点を落とし込んだ形で3つのコースを設定しているのです。さらに「先端的理科教育」と「グローバル教育」は、文科省のカリキュラム開発であるSSH事業とSGH事業としても認知される形態をとっています。私立学校に求められる特色ある教育と国の事業を合わせた形でのコース制であり、極めてユニークなものです。今般、徐々に姿を現しつつある新しい高大接続の潮流においても、本校のコース制はそれに先行し、円滑化に資するものであると考えています。
コース制度を設計した者として、年度末にコース選択を控えた中学2年生とその保護者に、1学期の時点で直接に説明する場を設けたわけです。中学2年生の保護者には翌日(6月4日)の学年集会においてお話しさせていただきました。