「最先端医学教室」は、医学の最先端で研究を進めながら医療の最前線で患者さんと向き合っておられる大阪医科大学の先生から、研究や仕事の内容、人生哲学を聴くことを通して、生徒自身が自分の将来について考えることを目的とした大阪医科大学との連携プログラムです(対象:中学2年生全員)。
第2回目の講義は、腹腔鏡手術のスペシャリストとして国内外で著名な奥田準二特務教授に担当していただき、2月25日に実施しました。
「最先端医療を世界に発信する —才能を磨いて智慧にする—」と題した講演では、最先端のガン治療と腹腔鏡手術について、映像を駆使してわかりやすく説明していただきました。3D画像を見ながら出血させずに手術を進めていく様子が映し出されると、生徒たちからは思わず「すごい!」という声があがっていました。奥田先生は、患者さんの負担が少ない手術法を開発し、国内外にその技術や方法を紹介されているそうです。
講演の中で奥田先生が語られた「世界の明日を創っていくためには、決断力と突破力、工夫と継続、主体性と協働性が必要。楽しんで努力を継続すること、日々挑戦する心意気が夢をかなえる。与えられたことをうまく使う工夫も大切。才能も磨いて工夫しないと役に立たないが、磨いて使うと智慧になる。」という示唆に富むメッセージは、生徒たちの心にしっかりと響いたと思われます。一流の人にはそうならしめる哲学があるということを感じさせる圧巻の授業でした。