日本の医療の価格や仕組みはどう決まる? ~今から考えよう、持続可能なみんなの医療~
- 2022年3月11日
- 前厚生労働大臣政務官、日医総研客員研究員 大隈和英医師
日本の医療の制度がどのようになっているか、診療報酬の仕組みや、国の予算の3分の1を占め伸び続ける社会保障費、その政策を決定するの有権者である私たちであること、賢い選択をできるように学ぶことが大切であることなどわかりやすくお話しいただきました。
理系の英語力と企業が求めるTOEIC
- 2022年3月11日
- 立命館大学情報理工学部 Jo Kirihara先生
理工学部の学生を長年指導されてきた経験から、理系の学生は文系の学生と比べて読むことは強いけれども聞くこと、話すことが苦手な生徒が多いことが伺えるとのことでした。では、どうすれば聞くこと、話すことができるのか。詳しくお話しいただきました。そして企業や大学が求めるTOEICについても説明してくださいました。発話することの大切さを教えていただいたセミナーでした。
「健康の社会的決定要因を知ろう」
- 2022年3月22日
- 南丹市国民健康保険 美山林健センター診療所 所長
大阪医科薬科大学研究支援センター医療統計室 助教 西岡大輔先生
統計学に基づき、健康の社会的要因についてお話しくださいました。実は、社会の結びつきから離れてしまった人は健康を害する割合が非常に増加することが分かっていて、たとえ集団でスポーツをしていたとしても、会話をすることのない人はその割合が大きいことも明らかになりました。「孤立はタバコと同じくらい健康に良くない」とともに、社会生活を営む我々みんながそういった孤立を生まないように心がけることも大切だと考えさせられる講義でした。
化学の言葉で紡ぐ生命現象への誘い
- 2022年3月22日
- 大阪大学大学院基礎工学研究科 准教授 山元淳平先生
私たちの体の中で起こっている様々な現象は多くの化学反応の積み重ねで成り立っていることを、タンパク質、DNA、といった生体分子の働きを例にお話しくださいました。最後は今問題となっているコロナウイルスについても解説くださいました。
放射線の基礎知識
- 2022年3月24日、3月25日(2日連続)
- 大阪大学安全衛生管理部 准教授 高橋賢臣 先生
2日間にわたって放射線の基礎から人体への影響、福島第一原子力発電所の事故について教えてくださいました。興味深かったのは、諸外国と比べて医療の行き届いている日本人の浴びる放射線量が他国に比べて非常に大きくなっていることで、それは医療のためにCTやX線撮影などで大量の放射線を(非常に短い時間で)浴びていることが原因となっているということでした。放射線被ばくによる0.5%の発がん性のリスクの高まりをどうとらえるかのか、私たち自身がしっかり考えることが必要であることがわかりました。