2月4日(金)放課後、オンラインでSSセミナーを行いました。今回は初めての取り組みとして、英語で講演をしていただきました。

演者は理化学研究所数理創造プログラム(iTHEMS)研究員の入谷亮介さんで、テーマは「高校で習った数学が生物研究に活きるとき」でした。

内容は、先生の自己紹介から、血液型の遺伝、家系図の中のフィボナッチ数列、近交係数、性比Sex ratio、進化生物学における適応度Fitness、働きアリの適応度、ティンバーゲンの4つの理由、ゲーム理論Game theoryなど、数学と生物の融合のお話をしていただき、最後に、大学での学びの特徴、予習をすることでいい循環が生まれることなど、アドバイスもいただきました。

なお、入谷先生は、昨年11月に出版された岩波ジュニア新書「数理の窓から世界を読み解く」を分担執筆されています。

受講生の感想を紹介します。

  • 英語でのセミナーは初めてだったので難しかったですが、新鮮でした。質問にも丁寧に答えて下さり、ありがとうございました。今後英語でのプレゼンをする機会が増えるので英語の勉強頑張ります。
  • あまり関係がないと思っていた数学と生物が密接に関連していて、意外に思った。しかし、実際に聞いてみると血液型や攻撃的・穏便的の関係など、案外簡単な式で説明できていたので、理解ができやすかった。
  • 勉強も研究もするほど得意になって、得意になるほど楽しくなるという言葉が印象に残りました。近交係数や適応度、働きアリの話は初めて教わったので、とても勉強になりました。数学や生物の用語の英語を知れて良かったです。
  • 講演ありがとうございました。数学用語や数学の式を英語で表すとまた違った世界が見えてきて、面白かったです。生物の進化について他にもどのような例があるのか、調べてみたくなりました。
  • 本日はお忙しい中、ご講演ありがとうございました。自分はまだ中2で、難しい部分もありましたが、先生の分かりやすい説明のおかげで理解することができました。僕も生物や数学が好きで、女王アリと働きアリの遺伝子共有の話や、Fitness, Survival, の生き残り数の話はとても興味が出てきました。これからの探究活動でテーマにしたいと思います。本当にありがとうございました。