雨が心配された中学体育祭でしたが、天にわれらの意が伝わったのか、予定していたすべての種目をやりきることができました。コロナ禍のため、体育祭を断念した学校も相当数ある中、本校は、密を避けるための生徒用テントの増設、入場行進や閉会式での表彰の取りやめ等のプログラム変更、来場者(保護者)の体調チェック等、感染防止対策を取り、コロナに負けず、本日の実施にこぎ着けました。体育科の先生方、実行委員の生徒諸君の周到な準備のお蔭であり、心から感謝です。

 昨年度、本校は中学が完全共学化し、中学3年生(現高1生)が新しい体育祭の運営方法に先鞭をつけ、学年の全生徒による集団演技を披露してくれましたが、今年の中学3年生はそれを見事に受け継ぎ、グラウンドいっぱいにバージョンアップした集団演技を披露してくれました。曲に乗って皆が生き生きと体を動かし、曲ごとに小グループが位置を変え、学年全体があたかも一つの大きな活動体であるかようでした。よく見ると一人一人の表情も、真剣かつ楽しさにあふれていました。この活動体が生み出すうねりは、必ずや中学2年生、1年生へと波及し、学校全体の勢いを形成することでしょう。今日の体育祭は本校の次なる躍動の序章であることを強く感じさせるものでした。

 一方で、体育「祭」の文字が表すごとく、お祭り的要素の演出にも手抜かりはありませんでした。最終プログラム「クラブ対抗リレー」の参加生徒の表情が物語っていました。美術部の皆さん、走りながらのスケッチありがとうございました。

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