- 2024年11月21日(木)16:00~17:30
- 大阪医科薬科大学医学部 生化学教室 助教 福井健二先生
- 「DNAの傷と病気」
今年度最終回となる第8回の基礎医学講座では、生化学教室の福井先生をお招きして「DNAの傷と病気」をテーマに講義いただきました。
DNAに傷がつくことで癌をはじめとした様々な病気になる話に加え、DNAの修復系という特殊な働きが何種類も存在すること、さらにはその修復が進化にも繋がっていることを教えていただきました。遺伝子治療についてもエピソードを交えてお話しいただき、生徒たちも大変興味深く受講することができました。
全8回に渡って講義をしてくださった大阪医科薬科大学の先生方には、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
受講した生徒の感想
- 変異には良いイメージがなかったので修復するはずのDNA修復系が変異をわざとつくりだすことに驚きました。生命の凄さを改めて感じました。変異を起こしても有害な変異になることもあると思うんですが、そのリスクよりも変異にメリットがあるものなのかなと思いました。
- 今まで考えたこともなかったDNAの傷についてよく知ることができました。DNAの傷を修復するタイミングを変異のチャンスにして進化するという話がとても面白かったです。貴重なご講演ありがとうございました。
- 講義ありがとうございました。傷といえば、ウイルスや細菌などの感染症を思い浮かべていましたが、逆の発想が面白く、新しい面を知ることができました。