• 2024年11月15日(金)15:40~17:10
  • 大阪医科薬科大学薬学部 薬物治療学Ⅰ研究室 教授 加藤隆児先生
  • 「薬って私たちの味方?敵?」

 今年度最終回となる基礎薬学講座の第5回では、薬物治療学Ⅰ研究室から加藤先生をお招きして「薬って私たちの味方?敵?」をテーマに講演いただきました。
 内容は、薬剤師の仕事、2020年に放送された薬剤師が主人公のドラマの紹介、薬のよい面(C型肝炎が治るようになった)、悪い面(薬害・副作用)を教わりました。
 先生からは以下のようなメッセージが伝えられ、生徒たちはキャリアについて深く考えるきっかけともなったようです。

1.薬はヒトの生活を豊かにしてくれる見方
2.薬は使い方を間違えると敵となってしまう場合もある(悪気はない)
3.薬剤師は医療現場で唯一薬の気持ちがわかり、薬とヒトを繋ぐ架け橋となる職業
みなさんも薬学を学びませんか?

 今年度も基礎薬学講座にご協力くださいました大阪医科薬科大学薬学部の先生方にも、この場をお借りして厚くお礼申し上げます。

受講した生徒の感想

  • 「薬」と聞くと体に良くて、病気を治してくれる味方なイメージしかありませんでしたが、飲み合わせによって敵になり得るという考え方が新鮮で薬に対する考え方が変わりました。薬のきれが良くなっているというのを初めて聞きましたが、きれが良いからその薬が一番良いのではなく、自分の症状や副作用に合わせて薬を選択する必要があると思いました。
  • 薬学部で実際に行っている研究内容や薬剤師の方の仕事内容を余りイメージできていなかったので、楽しく聞かせていただきました。薬の副作用を知っていてもなお投薬されることがあるのは、それ相応の効き目があるという難しい選択がなされた結果なのだと感じました。iPSという新しい技術が出た結果、今あるものの総当たりという古典的な手段に立ち返って臨床に役立つというのも面白かったです。是非今後の進路選択に役立てようと思います。本日は素敵なご講演をありがとうございました。
  • この講義で人間にとっての薬の有効性と危険性を改めて再認識できました。重篤な副作用は肝障害が多いこと、また免疫を介したもので起こることがあるということは初めて知ったので、帰ったら詳しく調べたいです。薬側の立場から考えると、人間は少し身勝手だと感じたので,薬学部でそうならないように、正しい使い方や、作用についてなどを間に媚態です。
  • 私は薬害イレッサ事件という話を聞いて、薬は病気を治すものだけど、副作用や過量投与によって死に至るものだと思いました。本日は講演ありがとうございました。
  • 図もあり、説明もとても分かりやすく、聞きやすかったです。薬の良い作用だけでなく、副作用の話を聞き、見方や場合によって薬は人に害を与えると分かり、私も副作用で過去につらい経験があるので、改めて薬の考え方が少し変わりました。薬の立場になると少しかわいそうに感じました。色々な薬の副作用について知りたくなりました。講演ありがとうございました。
  • 今日はご講演ありがとうございました。今まで話を聞いてきた方達は、どちらかというと薬の作用などについて重点視されていましたが、今回薬剤師という仕事についても合わせてお話を聞くことができてとても良かったです!効果と副作用についてや、次々と新しい薬が出てくる中で大変な仕事だけどとてもやりがいがありそうだなと感じました。
  • 本日は講演して頂きありがとうございました。最近、私は医療に興味を持ち、医療ドラマをよく見るのですが、薬剤師の仕事が何か分かるドラマが少なく、あまり知りませんでした。しかし、今日、講座を受け、そもそも薬剤師は何をしているのかや、薬が自分達の敵かどうかなど、身近で私自身もふと考えたことのあることから説明していただいたので、理解しやすく、薬について関心が増しました。まだ将来の夢が決まっていないので、もっと薬学・医学を知っていきたいです。
  • 講演ありがとうございました。薬はヒトが求める作用がある一方で、重篤な副作用が出てしまうことがとてもよく分かりました。また病気の原因を教えてくれることなど、初めて聞くことが多く、興味を持つことができました。薬剤師は薬のことをよく知っているだけでなく、様々な場所で活躍していることを知れてよかったです。
  • 副作用について分かりました。半減期で3ヶ月があることにびっくりしました。3ヶ月もずっと体に残るのは怖いな~と思いました。めちゃくちゃ期待されている薬でもたくさん人が死んでしまう副作用を持っているかもしれないことがわかったので、もともとの期待値が高いという理由だけで薬を選ぶのは良くないと思いました。将来とかのためにかかりつけ薬局は作っておくべきだと考えました。とても面白い講義ありがとうございました。
  • 「ジェネリック」という言葉は聞いたことはあったけれど、意味を知りませんでした。しかし、知ることができて良かったです。かかりつけ薬局というのはあった方が良いなと思いました。もし薬を出した際、他の薬も飲んでいて、組み合わせてはいけない薬があるからです。患者さんの命を落とさないためにも大事だなと思いました。C型肝炎は治ると聞いて驚きました。素敵な講演ありがとうございました。