• 2024年11月2日(土)
  • 京都大学 大学院工学研究科 高分子化学専攻 教授 杉安和憲先生

 GL課題研究Ⅰ「科学倫理」の授業で、実際に科学の研究に取り組んでおられる京都大学大学院工学研究科教授 杉安和憲先生をお招きし、「科学的な考え方とその限界について」というテーマでご講演いただきました。
 講演は、杉安先生のご専門である高分子化学から、分子の結合を利用して作製されたオリンピックシンボル(五輪マーク)や手を繋ぐ人の形などの紹介から始まり、続いて倫理的に問題のある事例について触れられた上で、それらに対する科学的なものの見方などについてお話をいただきました。
 生徒からは、「科学について新しく知れたことが沢山あって、今までより興味を持つようになりました。物事をいろいろな方向から考えてみようと思いました。」「今、簡単に情報を入手できるようになっている中で、すぐに騙されてしまわないように自分で考える力を身につけるのが大切だと再認識しました。」「わからない情報を見た時すぐに検索してしまうので、その前に自分で考えて、人として守るべき道を守っていこうと思いました。また、間違っていると思われるデータや逆の意見の人と出会った時も、頭ごなしに否定せず、科学に善悪はないということを念頭においた上で疑問を持とうと思いました。」などの感想が寄せられました。