8月19日(月)、高校1年生の課題研究情報班の生徒2名が名古屋大学 情報学研究科 准教授 藤井慶輔先生の研究室を訪問し、課題研究についての指導を受けました。
今回の訪問では、バスケットボールを含む複雑なチームスポーツにおけるプレーヤーのトラッキングやプレーの流れ、戦術の科学的分析に関する研究について指導を受けました。動体認識技術を用いて、各プレーヤーの動きを正確に捉え、その情報を基にプレーや戦術の解析を行うことを目的とした研究で、藤井先生からは動体認識を行うための開発環境の設定についての具体的な指導のほか、特にPythonやOpenCVなどのライブラリーを活用したコーディングの基礎を学ぶことが重要であるとのアドバイスもいただきました。
また、藤井研究室の大学院生であるQingrui Hu氏が開発している動体認識を支援するアプリケーションのデモンストレーションも実演くださいました。このアプリケーションは、スポーツにおけるプレーヤーのトラッキングや動作解析を容易にするもので、研究の進行に大いに役立つと考えられます。この研究では、動体のアノテーション作業において、プレーヤーのIDが頻繁に入れ替わる問題が発生することがあり、その問題について修正を行うことでデータの精度を高め、より正確な解析が可能になるとのことです。
さらに、藤井先生から関連論文の紹介と活用についての指導を受けたほか、研究に必要なデータの共有を円滑に進めるためのデータ共有サイトや、研究の進捗や情報交換を効率的に行うためのSNSも利用できるよう手配していただきました。これにより、藤井先生や他の研究メンバーとのコミュニケーションが容易になります。
今回の訪問では、SSH課題研究を進める上で必要な技術的指導と、研究を支援するための充実したサポート体制を整えていただくことができました。今後、いただいた指導を基に課題研究を進めていく予定です。