7月22日から7月31日にかけ、高校1年生40名がボストン研修を実施しました。

 ボストン到着後、生徒達はすぐに、タクシーに乗り込み二人一組でボストン郊外のホームステイ先へ向かいました。翌日から生徒たちは公共交通機関を利用して各自でハーバード大学まで行きます。今回の研修期間中は、ボストン地下鉄の要の線であるレッドラインが工事中のために、代替シャトルバスが運行するというイレギュラーな体制でしたが、そのような場面でも生徒たちは日頃の研鑽で培った英語力を駆使し、誰一人遅れることなく集合しました。

 最初の研修では4グループに分かれ、ハーバード大学の学生がメンターとなり進行します。生徒たちも日常の生活やハーバードに進学した動機など様々な質問を投げかけ、有意義な時間となりました。キャンパスツアーでは校内の図書館や、寮、銅像の秘密などの説明を受けました。

 翌日は、マサチューセッツ工科大学(MIT)の学生に同様にキャンパスツアーをしていただき、研究室や実験室を見学することができました。MITの有名な「バナナ部屋」では完璧な栄養バランス食品であるバナナを自由にいただくことができ、楽しい時間を過ごしました。

 ボストン観光ではボストンコモンでボストンの歴史を聞き、フリーダムトレイルを歩き、クインシーマーケットではボストン名物クラムチャウダーを楽しむ生徒が多くいました。

 翌日はロングウッド・メディカルエリアへ行きました。病院、研究室や製薬会社が集まるこの地域はどこも美しく独特の雰囲気を持っています。マサチューセッツ健康薬科大学では副学長による特別講義を受けました。公衆衛生に関する講義は非常に興味深く、我々は教育を受ける機会に恵まれたものとして世界の人々の健康や福祉に貢献しなくてはならない、と思わせるものでした。

 研修の最後には生徒全員がプレゼンテーションを行い、ハーバードの学生から有意義なフィードバックをいただきました。研修を通じて学んだことや体感したことを自分の言葉で発表したこのプレゼンは、この研修全体を通じて生徒たちが最も輝いた時でもありました。

 ボストンでの最終日はホストファミリーと終日過ごしました。家庭によって、教会や海に行き、ピクニックをしたり、ピザを作ったりと忘れられない一日となったようです。

 翌日は、ボストンに別れを告げ、早朝からバスに乗ってニューヨークへ。タイムズスクエア、911メモリアル、国連本部を訪れ、自由の女神像も遠くから見ることができました。

 10日間の研修は非常に内容の濃いものでしたが、何よりも生徒の英語力が高いためにそれらを存分に吸収している様子でした。生徒たちは、自分の理想像や将来の職業選択に思いを馳せ、学ぶ気持ちを一層膨らませた研修となりました。