6月26日(水)放課後、大阪医科薬科大学 医療統計室 講師の西岡大輔先生をお招きし、「科学的(Scientific)なコミュニケーションとは」と題したSSセミナーを開催しました。2週連続での医療・統計分野のセミナーのとなり、前週の西岡先生のセミナーを聴講していた生徒も多く参加していました。
数字を使い印象を操作するメディアやポスターが社会にはありふれていることを切り口として、科学的な論証方法や態度から、論文の探し方・読み方といった実用的なメソッドまで詳しく紹介いただきました。
科学的論証という一見難しそうな内容でしたが、「『カラスは黒い』と言えるのか?」というテーマで科学的論証の流れを体験したことで、その論証の思考プロセスを日々の生活の中でも実践したいと感想に書いた生徒もいました。
科学的コミュニケーションにおいては、反証・反論を受け入れることも大事ということに触れ、もし反論がずれているのであれば根拠を持って指摘することが効果的であると実例を交えながら分かりやすく説明いただき、科学的な態度・振る舞いについても理解を深める様子が見受けられました。
また論証で重要となる論文の探し方や、論文の内容をより理解するにはという話の中では、実際に論文を検索し、論文の内容を吟味する方法についても触れられ、今後課題研究で先行研究を調査する生徒たちにとって非常に有益で、みな興味深くメモを取っていました。