6月5日(水)放課後、京都大学農学研究科 教授の橋本渉先生をお招きし、「微生物による循環型社会」と題したSSセミナーを開催しました。
このセミナーは高校2年生の理数探究で同テーマを研究している生徒のリクエストによるもので、本校OB(37期)でもある橋本先生にご快諾いただき実現することができました。循環型社会というテーマも手伝ってか、当日は60名と多くの生徒が受講に詰めかけました。

お話は京都大学の紹介と、農学部の紹介、そして先生が所属する食品生物科学科は食べ物が人にどう影響するのかを研究しているところという説明から始まり、先生の現在の研究内容についてと進んでいきました。先生の研究はSDGsの解決に役立つ可能性が注目されており、新聞等にもよく掲載されているそうです。また現在研究中で一部未発表の内容もお話しいただき、研究の最先端を垣間見たことで、生徒も研究について深く考える契機となったようです。

 

受講生との感想

  • ありがとうございました。わかりやすい解説で全然知らなかったことを少しは知ることができました。まだ中1なので色々なことに疑問を持ち、色々なことを知りたいと思いました。(中1)
  • 私は理科が小学生から苦手で、正直言うと大嫌いですけど、今日このセミナーを受けて、驚くほど理科に対しての関心が増しました。ありがとうございました。(中1)
  • すごくおもしろくて、微生物に興味が出ました!いつかキャンパスにも行ってみたいです。(中1)
  • 最後の発酵についての話はとても興味深かったです。あまり興味が無かった化学に食品に関する研究があったなんて、すごくおもしろかったです。ありがとうございました。(中1)
  • こんな風に微生物がSDGsに役立っていることを知りました。不用になった植物油をバイオディーゼルとPHBに変換できたり、乾燥させた果物を水につけてバイオエタノールを作れるのは面白いなと思ったし、とても興味を持ちました。ありがとうございました!(中2)
  • 微生物は、物質の循環で重要な支えになっており、とても多様であるということを知ることできました。今、授業で細胞について学んでいるので、がんばろうと思いました。わかりやすい説明をしていただき、ありがとうございました。(中3)
  • 農学部食品生物科学科といったら、食べ物の味や見た目について考えるところだと思っていたけれど、人に食品がどのように影響を与えるかというもっと深いことを学んでいると知って、かっこいいなと思いました。スライドの図を見ながら、たくさん学ぶことができてうれしいです。(中3)
  • 微生物についてもともとあまり興味が無かったけれど、自分の周りにかなり関係してるなっと思い、興味を少し持ちました。(中3)
  • もともと農学部を目指していたので今回受けてみました。まず、農学部の学科の多さにびっくりしました。今回、食品生物科学科での研究内容を聞いて、生物だけでなく化学の内容も入っていて面白かったです。SDGsに興味を持っているので、フードロスやグリセロールの有効活用などについてもっと知りたいと思いました。(高1)
  • 大変興味深い講演をありがとうございました。微生物にこれほど可能性があったことに驚きました。微生物は酸素を作り出すだけだと思っていたけれど、色々なことができるということでとても興味を持ちました。(高1)
  • 元々微生物に関心があったのですが、この機会に知識を深めることができてとてもうれしいです。また、現在、課題研究で行っているPHBについてのお話も聞くことができたので、研究に活かしていきたいと思っています。興味深いお話を聞かせていただきありがとうございました。(高1)
  • 微生物に関しては生物の授業で生態系のことをやったときと、進化の分野で3ドメイン説などを習ったときにしか出てこなくて馴染みがなかったけど、微生物がたくさん人間の生活や食品に関わっていたり、化学反応のようなことをできるものがいたりと、微生物は面白い生物なんだということがわかりました。発酵など微生物の働きが味や保存性などにとても関与していて、色々なことが色々なことにつながっているんだと思うと本当に面白いな~と思いました!大学の志望校は元々京大の農学部食品生物学科で、それの先生のお話を聞くことができて、貴重な機会を頂けてうれしいです!受験のモチベーションがめちゃくちゃ上がりました。がんばります!!(高2)
  • 教えて頂いたことのすべてをただ知識として取り込むのではなく、常に疑問を持って学んでいきことが、研究の楽しみなんだなと感じました。今回のセミナーの内容をすべて理解できたわけではないですがが、なるほど、と思うこともたくさんあり楽しかったです。(高2)
  • 微生物が発酵も腐敗にも関わると知って驚きました。ワインの起源がレーズンかもしれないというのは意外でした。ワインは大人しか口にしないもので子供はダメなのに、レーズンは老若男女が口にするものだから不思議でした。(高2)