- 日 時 :
2023年10月24日(火) 10:40~11:30 - 会 場 :
本校コナコピアホール - 対 象 :
GAコース 中学3年生・高校1年生・高校2年生 - テーマ :
Healthcare Challenges in Uzbekistan 「ウズベキスタンにおける医療の課題」 - 講 師 :
Mr. Boburjon Mutalov / ボブルジョン・ムタロフ 氏
Ph.D. student at Kyoto University School of Public Health Doctor in Medicine Program
今回は、京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻の研究者をお招きしてセミナーを実施しました。はじめに母国ウズベキスタンについて紹介をしていただき、本日のテーマについてお話をいただきました。
講義前半のウズベキスタンの文化についてのお話では、食文化を中心にお話頂きました。ビデオや写真で実物も見せて頂いたのですが、とても美味しそうな料理ばかりで「食べてみたい!」という声が生徒から上がっておりました。
講義後半は、ウズベキスタンにおける心血管疾患等の病気に関する現状、それらを扱う医療基盤、煙の出ないたばこが引き起こしうる身体への影響等、公衆衛生に関わる様々な要素が組み込まれたインフォーマティブな内容でした。
質疑応答では、ウズベキスタンにおいて年齢制限等のたばこの購入に関して政府が行っている政策や教育に関する質問にもお答え頂きました。たばこの購入に関する制限は都市部では行き届いているものの、郊外ではまだまだ改善の余地があること、そして煙の出ないたばこに関しては、健康に害があるという情報も十分に行き渡っていないということも教えて頂きました。セミナー終了後も多くの生徒が講師の先生に駆け寄り、質問をしておりました。
生徒からの感想には、I heard that many people think that smokeless tabaco isn’t dangerous. This situation is detrimental that they can get cancer or other diseases easily. I hope that the educational program development and the better healthcare infrastructure can lead to the better situation in Uzbekistan. というウズベキスタンの方々の健康を願うものや、「ウズベキスタンにおける心血管疾患による死者数の多さに驚いた」という課題意識に繋がるものがありました。
そのようなコメントからも分かるように、今回のセミナーを通して、公衆衛生の扱う範囲の広さ、そしてその重要性を改めて理解する機会になったと思います。