9月20日(水)放課後に京都大学 化学研究所 教授の緒方博之先生をお招きし、SSセミナーを開催しました。「ウイルス界への招待 ウイルスと私たち、ウイルスと地球環境」と題した講演で、微生物生体進化学をテーマとしたものです。文化祭直後ということもあり、参加者はいつもより少し少なかったですが、みな熱心に聞いていました。
今回のSSセミナー開催にあたっては、公益財団法人 千里ライフサイエンス振興財団に大変お世話になりました。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
講演では、まず先生のご専門やこれまでの経歴などについてお話があり、高校時代はやりたいことを思う存分やりなさいというアドバイスをいただきました。
次に本題となるウイルスの話では、「ウイルスは生物だと思うか、思わないか?」というクイズでの高槻生の「思わない」割合に驚かれ、「京大の学生と違う」とおっしゃっていました。ウイルス由来の遺伝子は、「胎盤」形成に必須であるとか、生物の進化にウイルスが深く関わっているそうです。
近年は「巨大ウイルス」が発見されているそうで、その中にウイルス工場があるそうです! 新しいことをいっぱい学びました!
受講生徒の感想
- たくさんのウイルスがいることが分かりました。また、このウイルスが人間や動物など色々なものに役立ってもいるものもいることも分かりました。ありがとうございました。
- この講演を聴く前はウイルスは害しかないという偏見を持っていましたが、ウイルスがいないと生物は存在しないといえるほど大事な役割を担っていることを知り、とてもおもしろいと感じました。「教科書に載っていることも誰かが決めた定義で、必ずしも正しいといえることではない」「研究の楽しさに気づくことが大切」と聴き、学びに対する考えも大きく変化しました。本当に有難うございました。
- ウイルスにはいつもネガティブなイメージを持っていて、それだけで済ましていましたが、実は生命体にもポジティブな影響もあったことを知り驚きました。
- 最近ウイルスに関連する話をよく聞くが、何で増えているのかなどよく分からないことが多かったが、今回の講義でかなり分かりました。また、これだけ詳しく突き詰めていける研究というものに興味を少し持ちました。これから、細胞、組織などもっと学んでから、またウイルスについて見直したいと思いました。
- 非常に関心を持てる内容でした!!ありがとうございました!!
- とてもおもしろかったです。興味がわきました。家に帰ったら少しウイルスについて、調べたりしてみます。実際に微生物やウイルスについて調べているところを見てみたいです。少し最後まで聞きたかったかな…。またこのようなSSセミナーをやって下さい!ぜひ聞きにに行きます。
- 生物に害しか与えないと思っていたウイルスの新しい一面を知ることができました。ウイルスについて大きな議論がされていることを知って驚きました。
- 「ウイルス」という言葉自体を聞いたことはもちろんありましたし、大まかな意味も知っていましたが、詳しく教えていただいたのは初めてでした。内容が複雑だったように感じ、完全に理解できたとはあまりいえないように思いますが、とても興味を引かれる内容で面白かったです。知らないことが多く、勉強になりました。楽しかったです。ありがとうございました。
- 本日は講義をしてくださり、ありがとうございました。質問をしにくい私にとって、度々「この言葉知ってる?分かる?」等という声かけはとても助かりました。印象に残ったのは、教科書に載っているものがすべて正解じゃないということで、とても納得しました。わざわざ来て下さり、本当にありがとうございました。
- 今日は講演ありがとうございました。コロナがはやってからよくウイルスの写真とかは新聞やニュースで見ていたのですが、ウイルスが悪影響を及ぼすことは知っていたのですが、生き物の助けになっていることを今日初めて知りました。
- ウイルスは思っている以上に「生きている」んだと思いました。光合成をしてエネルギーを生み出しているし、良くも悪くも他の生物にあまりにも大きい影響を及ぼしているからです。ウイルスなしに生きていくことはできないとは本当に意外でした。
- ウイルスがウイルスに感染するのが興味深かったです。昨今のコロナも優先している人間を減少させ、生物多様性を維持する現象なのかなと思いました。大変興味深い講義をしていただきありがとうございました。