6月16日(金) 、高校1年生GLコース(2・3・4組)を対象に、チェルノブイリ子ども基金共同代表で、明治学院大学国際平和研究所客員研究員、京都橘大学元教授の小寺隆幸先生をお招きして特別授業を行いました。
小寺先生は、チェルノブイリにもたびたび足を運ばれ、原子力発電所事故の調査・研究をされています。そこで、特別授業のテーマは、「チェルノブイリ原発事故の被害をどうとらえるか」で、授業は事前にお送りした生徒たちの質問に答える形を取りつつ貴重な写真やエピソードがふんだんに盛り込まれたスライドを使って、「チェルノブイリ原発事故」について次のように展開されました。
- 1986年に起きたチェルノブイリ原発事故の概要と原因
- 被害の実態・被害者の声
- ソ連(当時)政府の対応と対策
- 原発事故のもつ意味=「文明への警告」
時おり東日本大震災時の福島原発事故との比較を織り交ぜながら、原発問題のもつ意味を多角的な視点からとらえることの大切さを語られました。
中でも、次の視点が印象的でした。
- 統計を用いた疫学的な視点から放射能汚染の影響を見ること。
- 日付・場所・数値に基づく正しいデータの見分け方。
生徒たちは、最後まで熱心に聞き入っていました。さらに、授業後の限られた時間でしたが熱心に質問する生徒の姿も見受けられました。