- 2023年2月22日
- 「磯焼け×社会×自分×将来」
- MOBA再生株式会社 プロジェクト開発担当 市川悠 様
これまでのSSセミナーとは異なり、科学的なメカニズムの話というよりは、社会問題に注目したお話でした。地球温暖化というのは身近なグローバル問題ですが、実際にどのような影響が私たちの生活にでているのかについては想像しにくいです。そこで、今回は「磯焼け」という環境問題についてご説明いただきました。また、近年注目されているブルーカーボン(藻場による二酸化炭素吸収)についてもご紹介していただきました。中1~高2と幅広い生徒層が聴講しましたが、どの学年にも分かりやすく伝わるようにお話いただきました。
生徒の感想
- 海と日常的にかかわることはなく、二酸化炭素を減らすというとつい陸地の森林に目を向けがちだったので、ブルーカーボンという言葉を初めて知り、海中でも同じような取り組みがされていることに驚きました。最近、炭素税をとるという話を聞きましたが、カーボンプライシングという言葉を知りました。二酸化炭素にまで値段をとるというのは少しおかしく感じます。こうした取り組みが社会全体に広がってほしいと思います。(高1)
- 海の中の環境の変化は海の中の生態系に影響が出るだけだと思っていたけれど、人の生活にも多くの影響があると知り、驚いた。コンブがとても多くの二酸化炭素を固定できると聞いて、コンブはないといけないものなのだなと思った。ブルーカーボンやグリーンカーボンについてまったく聞いたことがなく、最初はどう違うのか分かっていなかったけれど、ブルーカーボンは海の中の植物でグリーンカーボンは陸上なのだなとわかった。また、二酸化炭素に値段をつけて、値段がどんどん上がっていることを知り、見えないものを売り買いすることができるのだなと思った。(中2)
- 自分にあまりなじみのなかった礒焼けという環境問題がここまで自分の将来に近づいてきていることにとても驚きました。磯焼けはあまり重くかかわっている問題じゃないと思って居ましたが、藻場のとても大事な機能を知ることができて、考えが一変しました。(中1)
- カーボンオフセットでは、経済にも環境にも良いので、これからは二酸化炭素を削減、吸収量を増やすためにどうすれば良いのか考えたい。二酸化炭素という不必要なものをお金にするという発想に興味を持った。二酸化炭素を削減、吸収する側と経済を動かす側で分担することによってより効率よくかつ環境にやさしい経済成長をできると思った。(中3)