12月15日(木)、SSセミナーを開催しました。講演者には、広島大学大学院生物圏科学研究科生物資源科学専攻の佐藤初さんを招待しました。佐藤さんは本校卒業生であり、現在は後期博士課程1年として日々研究しておられます。講演内容は、佐藤さんが現在研究しているニセクロスジギンポという魚の生態についてです。ニセクロスジギンポは、掃除魚として知られるホンソメワケベラに擬態する魚として有名です。講演では、まずは行動生態学という学問について紹介していただき、自然選択のメカニズムについて分かりやすく説明していただきました。その後、ニセクロスジギンポの興味深い行動について紹介していただきました。動画も多く見せていただき生徒たちも関心を持って聴講していました。
受講生徒の感想
- 魚の観察が思ったよりも地道でした。(中2)
- 1つの生物の行動について、多くの研究者から多くの仮説が出ているのがおもしろいと思った。魚どうしの関係は、陸上よりずっと複雑だということがわかった。(中1)
- 研究は難しいことや壁にぶつかることの方が多いと思われますが、それでもあきらめないところがとても憧れると思いました。(中1)
- 仮説を立ててそれをどうやって立証するのかといった部分で、化学ではない自分の知らない生物学の仮説の立て方を知った。化学とはまったく違うと思っていたけれど似ている部分があるのがこれもまた面白いと思った。定説が正しいのかということに疑ってかかるのは地動説と似てると思った。自分も一つ一つ確かめてやっていこうと思った。とても面白い体験だった。(中1)
- 「ホンソメワケベラは食べられない」という定説は違うのではないかと疑いをもてる勇気はすごいと思います。(中1)
- 幼魚から成魚になるにつれ、模様がかわる魚がいるのに驚きました。(中1)
- 生物が好きで、自由研究などですが生物の実験をやることがあるので、その実験方法なども知れてよかったです。ありがとうございました。(中1)