11月27日(土)放課後、SSセミナーを開催しました。
講師は、北陸先端科学技術大学院大学生命機能工学領域長 高木昌宏教授(本校卒業生・30期)で、テーマは『「一様性」と「多様性」』でした。
まず、生命の起源、超高熱菌、遺伝暗号、細胞の分化、細胞間情報伝達、がんの説明をしていただき、そして、先生ご自身の研究、共同開発した目薬(スマイルTheメディカルDX)がビタミンAを上手に運ぶ仕組み、最後に、進路決定のアドアイスをたくさんいただきました。
奥が深く、本質を突くハイレベルなアドバイスに感服いたしました。受講生の感想にも、早速先生の影響が大きく表れています。
受講した生徒の感想
高校生
- 細胞の膜の動きを再現するという研究が薬の効果を試すことに利用できることを初めて知りました。一概に生物といっても様々な研究があって、多くの分野が組み合わさっているのだなと思いました。私は生物のこのような分野に興味があったので、お話が聞けて良かったです。自分の進路などのこれからについても改めて考える機会になりました。
- 生き物の行動などが遺伝子か環境のどちらにより影響を受けているのか?というのが面白かったです。「真面目」「一生懸命」は企業に求められておらず、「変わり者」「個性的」が求められていると聞いてはっとしました。「評価される正解」よりも自分が面白いと思うことを考えようと思いました。
- 自由を求める人は多いと思います。僕もその一人です。勉強はキライだし、それを強要させる親もあまり好きではありません。ですが、今日の講演で自由とは何なのかを深く考えさせられました。勉強をする本当の意味を今知れたのは僕にとって大きいと思います。ありがとうございました。
- 研究については難しく感じたが、生物学の多様性と一様性という見方が、人の生き方についても、そういう観点で見れるというところにとても納得した。大学に入学後、努力が報われないこともあるという点でとても驚いた。
中学生
- 本日はありがとうございました。努力だけでは将来幸せにはなれず、好奇心の強さや個性が求められると知ってはっとしました。
- ゆっくり話していて聞き取りやすかったです。細胞が「死滅して」と命令を送るのは驚きました。(増殖だけと思ってた・・・)また、分化(変化?)できるのがすごいと思った。また全ての生き物が同じ暗号を使って生きていることを初めて知りました。自由はルールがないものとしかとらえてなく、責任やリスクをうけおわなければならないことを知った。
- 難しい事がらでも(車のアクセル等)のたとえでお話ししてもらったので分かりやすかった。また、これからは発想も重要になることが分かりやすかったです。
- どうして生き物が生まれたのか?宇宙はなぜ誕生した?等の疑問を持ったことのある自分にとって、とても興味のあるお話でした。進路について悩んでいたので、自分の好きなものを通して考えていきたいです。ありがとうございました。
- 一番最後の「進路決定における、一様性と多様性」の内容が、とても自分自身の将来に役に立ちそうだった。目的を持って、目標に目がけて進んでいきたいと思った。
- 僕も大学で好きなことを学ぶために、今苦手な教科を勉強しようと思う。また、その苦手な教科を好きになろうと思う。