10月29日、朝日新聞大阪本社の江原健大氏をお招きして出前授業を行いました(対象:中3 GLコース生)。「新聞『探究』講座」と題した授業では、社説を教材にして「伝えるための文章のポイント」をわかりやすく解説してくださいました。

まず、世界の出来事に注目して「新聞パラパラ読み」(スキミング)を行い、情報の収集をしました。次いで、国際関係を担当する郷冨佐子論説委員による高槻生のためのビデオメッセージ「国際報道の現場で考えたこと」を視聴しました。さらにイタリア人の戦場外科医ジーノ・ストラダ氏について郷氏が書いた社説「戦場外科医が追い求めた平和」を読み、社説の構造を学びました。生徒は、読み取った内容の交換・発表という活動を通じて理解を深めていきました。最後に、「誰に・何を・どうして伝えたいか」を意識することで伝わる文章になるということを教わりました。これから「探究」に取り組み、発表するGLコースの生徒にとって実に有益な内容でした。

生徒の感想

  • 戦場外科医ジーノさんの覚悟や決意にハッとして、自分ではなく、人々(敵も味方も関係なく)の為に戦い続けることがこんなにも誇らしいものなのかと思いました。また、郷富佐子さんの話を聞いて、グローバル社会とどう付き合えばいいのか、また、自分の身近な社会への関心を持つために、どこから始めたらいいのかを知り、とても勉強になりました。
  • 戦争を報道するために、危険を伴っても取材しに行くことはすごいと思った。新聞を詳しく読んでいくと、それぞれの段落やまとまりにしっかりと内容があり、それに注目して読んでいくとより世界を知れると思った。インターネットでニュースを見る機会が増えたが、これから新聞も読んでみようと思う。
  • 戦場記者の郷さんの生き方を見て、自分と同じ日本人にもこんなにすごい人がいるということを初めて知った。同時に、その郷さんが伝えてくれたジーノさんという偉人とも言える人のことを知り、勉強になりました。そして、『誰に、何を、どうして』を意識することは、レポートなどを書く時に是非とも思い出したい言葉となりました。
  • 新聞の読み方に気をつければ、様々なことについて詳しく知れることがわかった。また、平和のために、敵・味方関係なく、戦場でどんな人にも無償で治療する人がいると聞き心が打たれた。これらのことから、平和にして行く方法は様々あることを知った。
  • 伝えたい事をちゃんと道筋立てて伝えることの大切さが分かった。グローバル化の社会に適応し、社会に出たときに不自由しない為にも、自分が好きではないことや、興味・関心が無いことも読んで考えてみようと思った。