第23回外国人研究者によるグローバルセミナーが以下の要領で開催されました。

  • 日 時: 2021年10月5日  14:10~15:00
  • 会 場: 本校コナコビアホール
  • 対 象: GAコース中学3年生・高校1年生・2年生
  • 演 題: ”My Journey in Japan, between Research and Culture”「日本での私の旅、研究と文化の間で」
  • 講 師: Ms. Aliaa Helmy(エジプト共和国)京都薬科大学大学院在学中(文部科学省国費留学生)

お話は自己紹介から始まり、母国エジプトの人口、首都、産業、などの基本情報から平均寿命、日本との距離や時差、教育制度について語られ、大学への入学は高校での成績で決定するとのことでした。次いでエジプトの有名な都市であるカイロ、アレクサンドリア、イスマイリア、ルクソール、そしておいしいエジプト料理とスイーツについて紹介していただきました。

簡単にアラビア語の文字や発音について教えていただき、ありがとう(シュクラン)、さようなら(マアッサラーマ)を会場の生徒皆で声を合わせて言ってみました。日本語にはない発音があり、難しくもありましたが、生徒達は楽しく発音していました。次に、エジプトの伝統的なダンスについて、動画を利用しての紹介となりました。

エジプトの健康問題については、非感染症が主な死亡原因となっており、その中でも特に心臓血管疾患が最も高い率になっているとのことでした。また、エジプトではC型肝炎ウイルスの撲滅を目指し努力しており、その効果を上げているとのお話でした。コロナウイルスの対応について、日本との違いについても言及されました。

次に大学院での様子を語られ、多くの時間を実験室で過ごされたとのことでした。研究テーマは胃腸管、その中でも小腸において鎮痛剤などの薬によってひき起こされる傷害に対して、特定のイオンチャンネルが持つ保護的役割を証明しようとするものだそうです。

時間のある時は研究とは離れた活動をしようと、自分の国を中学生に紹介する活動にも参加されていたとのことでした。

講演の終わりにあたり、グローバルリーダーを目指す生徒の皆さんへということで、「Slow and steady wins the race.(急がば回れ)、時間管理として重要なことからおこなうことをRock/ Pebble/ Sandの図を使って説明され、家族との時間を大切にし、常に他人に親切で笑顔でいること」などのメッセージをおくっていただきました。最後に、Q&Aの時間を取って終了しました。

短い時間で多岐にわたるお話をしてくださり、生徒達にとっては有意義な時間を過ごすことができました。尚、講師のAliaaさんは、つい先頃博士号を取得されたばかりだとのことでした。