9月3日(金)放課後、SSセミナーを開催しました。今回は千里ライフサイエンス振興財団のご協力をいただきました。

講師は、京都大学大学院農学研究科食品生物科学専攻栄養化学分野の佐々木努教授で、演題は「食欲をコントロールする体のしくみ」でした。参加者は約40名でした。

先生は、東京大学理科3類に現役で合格し、医師として活躍された後、研究者の道を選択され、Virginia大学で博士課程を修了後、群馬大学の研究者を経て、2年前に京都大学農学部の教授となられました。とても異色の経歴をお持ちです。

群馬県内のSSH校の運営指導委員を長年務めてこられましたので、「課題研究」をする「頭の使い方」は将来イノベーションを生む練習になる! など、「探究活動」の有用性についても詳しくご説明いただきました。受講生にとてもいい刺激を与えていただきました。

生徒の感想
  • 高2 食行動に関わる求めている栄養素や、実際に食行動が起こる原理を知れて良かった。食行動についてだけでなく、課題研究に対する姿勢尾ヒントにもなれるようなことも話していただけて、とても勉強になりました。
  • 高2 食欲コントロールのしくみについてはマウスの実験が最も関心を持つことができた。この実験については知らなかったが、自分が生物選択ということもあり、深く理解することができました。進路についてのお話では、自分の考えとも一致するところもあり、納得しながら聞くことができました。
  • 高2 アメフト部に入っていて、体重を増やさなければいけないが、なかなか食べられないのは常に食べ物をもているからだと知ることができたので、自分にとってそれがこのSSセミナーを聞いたうえでの一番の成果だった。
  • 高1 「食欲をコントロールする体のしくみ」という身近でとても興味深い内容を詳しく知れて楽しかったです。私は課題研究で食のことを研究するので、今日お話しして下さったことも応用させていきたいなと思います! 本日はありがとうございました!!
  • 高1 「ゆっくり食べなさい」の意味がしっかりあると思っていなかったので驚いたが、とても納得できた。匂いの話で、組み合わせでヤギの匂いとハーブの匂いからスミレの匂いができるというのはすごいなと思った。今日の講演の内容は「へー!」と燃える内容が多く、進路に関する話も充実していてとても楽しかったです。私は文系志望ですが、食に関する研究に興味を持つことができました。課題研究にも生かそうと思います。ありがとうございました。
  • 高1 食欲に関する面白い話をしていただきありがとうございました。又、科学と技術の違いや、研究について説明していただいたので、是非、自分が今行っている課題研究に役立てたいです。今日のお話で一番面白かったのは、光遺伝学で食欲をコントロールできるという話でした。
  • 高1 ネズミの光遺伝学の実験はm人も同じように支配できそうで怖くも面白く思った。又、食べ物にありつける見込みによって神経の働きが変わるというのも深く知りたいと思いました。
  • 中3 貴重なお話、ありがとうございました。少し難しかったですが、とても面白く、科学に対し関心を高めることができました。私も中・高の間で兄か興味があることを見つけ研究できたらいいなと思いました。
  • 中3 興味深い講演ありがとうございました。私は個人的に研究に興味があって、今回の話は私にとって、すごく魅力的でした。大学生になって研究を始めたときに、自分や周りに評価される人間になりたいと思いました。
  • 中3 「鼻をつまむと味がしない」や「はやく食べると食べすぎる」というのはよく聞いていたけれど、なぜこう言えるのかは知らなかったので、納得することができて良かったです。ずばらしいご講演、ありがとうございました。
  • 中3 科学と技術が全く違うものだというイメージを持っていなかったので、そこが一番印象に残りました。科学は技術があってのもので、科学の目標が“わかるというもので好奇心が始まり”だということが分かりました。目標への到達法は一つではないということを聞いて、何でもチャレンジしてみたいと思いました。
  • 中3 普段は何とも思っていなかった食欲の仕組みでしたが、改めて、脳や口など体の様々なシステムが連携しているのだと分かりました。私は個人的には将来、理系の研究には直接関わる気は特にありませんが、今日みたいなセミナーや、いろいろな研究発表をたくさん聞きたいと思いました。
  • 中3 難しい言葉もありましたが、うんうんとうなづけるようなこともありました。私が好きな食べることについて、身近なことについての実験や事実を知ることができて興味深かったです。お話の最後に何回もおっしゃっていましたが、何に対してもチャレンジすることを忘れないでいたいと思いました。貴重なご講演ありがとうございました。
  • 中2 嗅覚は摂取する前にだけ役立っていると思っていたけれど、摂取した時に風味を感じると知って驚きました。私はチャレンジが苦手ですが、失敗をしても成功のステップになると思えばチャレンジができそうな気がします。光遺伝学の研究がとても面白かったです。生活習慣病が人の健康寿命を縮める最大の要因と知って、それを減らさないといけないと思いました。今はやりたいことがないので、理系文系なく勉強しようと思います。
  • 中2 ご講演ありがとうございました。普段意識しない食欲について詳しく知れておもしろかったです。何か壁を越えた経験を積み重ねることが大切だという言葉が印象に残りました。
  • 中2 本日はありがとうございました。身近な内容だけれど、奥が深くておもしろかったです。これからいろいろな進路選択がありますが、今日の話を参考にしながら決めたいと思っています。実際にどのように研究していたかなどを聞けたのでとても良かったです。 
  • 中2 本日は素晴らしいご講演ありがとうございました。私は研究というものがよく分かっていなかったので、単に好きなことをやるものだと思っていましたが、研究は自分のしてみたいことを見つめるためのようなことにも大切だと思いました。私は今はやりたいことを見つけられていなく、また、新たに何かに挑戦するのがこわいと思っていたけれど、挑戦しないことは失敗と同じと今日学び、もっといろんなことに挑戦し、その中で糸口を見つけまた行動していくことが大切だと学ぶことができました。また、進路でも迷っていることがあったので、とても参考になりました。特に、自分のしたいことをするのにスタートはいつでもいいということを感じました。
  • 中2 鼻がつまったときなど、匂いがしないことが不思議だったのですが、分かってよかったです。今の間に、様々なことに視野を広げて、自分が本当に興味があるものは何か考えて、それを諦めることなく、自分にしかできない考え方ができるようにしたいです。そのためにも、日々問題を解くときなどに、試してみて、成功へのステップをふめるよう、努力したいです。
  • 中2 「『食欲』ってどんな講義だろう?」と思いながらこの講義を受け始めましたが、この授業を聞いて行くうちにだんだん興味がわいてきました(難しい単語もありましたが)。食欲も少しの範囲ではなく大きな範囲である。これが研究のおもしろさかなと思いました。本日はありがとうございました。
  • 中2 普段あたりまえのように飲食しているが、今回この講演を聞いて新しい視点でとらえることができた。風味は嗅覚と味覚からなると知り、コロナウイルスの後遺症としての味覚の異常もこれに関係があるのかなと思った。普段当たり前に見えるようなことも調べているとかなり奥深いものであったりするということが分かった。専門用語の解説もあったので分かりやすかった。
  • 中2 「食べたい」という欲求に関する様々なお話はどれもとても面白かったのですが、最も興味が湧いたのは、光遺伝学のマウスの実験動画です。マインドコントロール、などという空想上のものだと思っていた言葉がぴったりと合いました。私もそんなことができるようになりたいです。また、言葉について説明し、対比するような話の進め方がとても分かりやすかったです。ありがとうございました。