去る6月15日(火)に、第22回となる外国人研究者によるグローバルセミナーが、中学3年から高校2年生までのGAコースの生徒を対象に実施されました。今年で7年目となりましたが、これまでと同様に京都大学グローバルヘルス学際融合ユニット 名誉教授 木原正博 先生のお力添えにより、本年度もセミナーを開催することができました。

 今回のセミナーのテーマは『健康における予防の役割』で、京都大学大学院医学研究科 博士課程 アニータ オンゴシ(Ms. Anita Nyaboke Ongosiケニア共和国)先生により行っていただきました。冒頭ではご自身とご家族、お子様のことをお話しいただき、引き続きテーマついてコロナウイルス感染により世界で、日本で、ケニアではどのくらいの人が亡くなり、どれくらいの症例があったのかを生徒全体に尋ねられ話が始まりました。そこから具体的な例を示しながら「健康における予防の役割」について、お話をしていただきました。後半部分では、予防に関係のある医学系分野として「ライフスタイル メディスン」のお話をしていただきました。主に生活習慣病といわれるものの予防と改善を目指す新しい医学分野であるとのことでした。最後に『医学の祖』とされているヒポクラテスの言葉:”The greatest medicine of all is to teach people how Not to need it.”で締めくくられました。尚、アニータ先生は今春この分野で京都大学より医学博士の学位を授与されました。

 専門家の方からグローバルヘルスに関する講義を聴くことは、我々が通常では知ることのできない新しい知見を得ることになり、課題研究を考える上での新しい視点を増やすことに繋がります。また、中学3年生にとって初めてとなるセミナーでしたが、英語や初見の単語が聞き取れなくて理解できなかったかもしれませんが、これからのGAコースでの学習にしっかりと取組み理解できるように努力を継続することを期待しています。