科学地理オリンピックの試験は、「記述」「マルチメディア」「フィールドワーク」の3種目で争われます。公式ホームページによると、地名をどれだけ知っているか、世界の諸事情にどのくらい通じているかを競うものではなく、「場所を見抜く力」とそれを「的確に表現する力」を競うようです。例えば「フィールドワーク」の試験では、競技者は、まずあらかじめ定められたコースを歩きます。途中に設けられたチェックポイントでは、地形断面図や土地利用図の作成など「地理的スキル」を問う課題をこなします。その後、実際に観察したことがらやその他の地図や統計などの資料をもとに、「その地域がどのような特色を持っているのか、どのような課題を抱えているのか、その課題に対してどのような対応が考えられるか」といった地域を総合的に捉える出題がなされます。
今春卒業(73期生)の石原叶大君(在学中GAコース所属)は、高校3年時の大学入学共通テストの最中に科学地理オリンピックの1次試験を受験(応募者1,279名、受験者1,114名)し、1次試験通過者107名に残りました。そして、2月の2次試験を受け、見事に銅賞を獲得しました(金賞15名、銀賞20名、銅賞36名)。大学入試にも見事合格し、この春から大学生活をスタートしています。在校生の皆さんも、先輩のようにさまざまなコンテストに積極的にチャレンジしてください。