去る10月6日(火)に、第21回 外国人研究者によるグローバルセミナーが、中学3年と高校1年のGAコースの生徒を対象に実施されました。
講師は京都大学大学院医学研究科博士課程在籍、コンゴ民主共和国出身のSerge Mizerero医師で、テーマは”Global Agendas and Challenges Related to Maternal and Child Health (母子保健に関する世界の課題)”でした。キンシャサ大学医学部を卒業後、産婦人科医師として勤務され、その後来日、現在京都大学の社会健康医学系専攻に在籍で、博士号を取得される予定とのことです。
前半は「グローバルヘルス」についての語義から始まり、「ヘルス」がどのように世界的関心事になってきたのかという歴史や、またIDGs → MDGs → SDGsの国際開発目標の変遷について詳しくスライドを用いて紹介をしていただきました。
その中でサブ・サハラ・アフリカ(サハラ砂漠より南のアフリカ諸国)において母子保健(5歳児未満の死亡率、妊産婦の死亡率)の分野での格差を解消すべくこれまで取り組んできているが、その成果がなかなか上がってきていないことを図表を用いて説明され、その原因と解決策を研究されているとのお話でした。
参加した生徒諸君にとっては難しい内容の部分もありましたが、「グローバルヘルス」が対象とするもの、そしてそれに対してどのように研究が行われているのかを知るとても良い機会となったと思います。今年度はこれで最後となりますが、来年度も生徒諸君にとって、グローバルマインドを養い、課題研究に向かうヒントや幅広い視野を与えてくれるセミナーとなるよう企画していきたいと考えています。