去る9月1日(火)に、第20回となる外国人研究者によるグローバルセミナーが、中学3年から高校2年生までのGAコースの生徒を対象に実施されました。回を重ねて今年で6年目となりましたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、本年度実施の見通しが1学期中にはつきませんでした。しかし、これまでにもご協力をいただいておりました京都大学グローバルヘルス学際融合ユニット 名誉教授 木原正博 先生のお力添えにより、本年度初めてのセミナーを開催することができました。
今回のセミナーのテーマは『健康における栄養の役割』で、京都大学大学院医学研究科 博士課程 アニータ オンゴシ(Ms. Anita Ongosi)女史より、冒頭でご自分の研究やご家族のこと、母国であるケニア共和国の気候や地理についてお話をしていただき、赤道直下でも標高が高いため、気温がそれほど高くならないことや走るのが速い人もいるなど、ケニアのイメージを新たにする内容でした。
本題においては、健康とはどのような状態をいうのか、栄養学がどのような学問で、我々の健康において栄養を摂取することがどのように影響しているのかをケニアの現状も例に挙げながらお話しいただきました。また、ご自分がこの分野にどうして進んだのか、自分の将来の進路についてヒントとなることも語っていただき、最後に短時間ですが質疑応答を行って終了しました。
海外からの研究者によりグローバルヘルスに関する講義を聴くことは、日常の生活ではなかなか気づかなかったことを違う観点から我々に示されることとなり、高校での課題研究を行っていくにあたりに何らかの糸口・きっかけを与えてくるものとなります。また、中学3年生にとっては初めてとなるセミナーで、英語や初めて聞く単語が聞き取れなくて理解できずかなりきつかったかもしれませんが、理解できるようこれからの英語学習を頑張るように期待しています。