中学3年生は、2月11日(月)から14日(木)まで沖縄へ修学旅行に行きました。中2から続けてきた「平和学習」のまとめとしての沖縄です。

 事前学習では、沖縄戦で亡くなられた牛島中将のお孫さんである牛島貞満さんの講演を聴きました。講演の内容は、沖縄戦ではなく現在の沖縄が抱える基地問題が中心で、大阪では知ることのできない実情を話され、生徒も熱心に聞き入っていました。

 また、生徒主導で問題を作った沖縄検定、修学旅行委員がたたき台を作ったしおりなど、体育祭や文化祭同様、生徒中心で準備を行い、当日を迎えました。

 初日、飛行機を降り立つと曇天ではありましたが、気持ちの良い風を受け、プログラムを開始することができました。ひめゆりの塔から健児の塔、平和祈念公園と回り、平和の礎の前での平和セレモニーでは、厳粛な空気の中、修学旅行委員長が平和宣言を行いました。三年間で多くの生徒がいろいろな委員を担当しましたが、みんな経験を重ねるごとに大きく成長してくれました。

 夕食後は、平和学習のワークショップ、みんなグループごとにしっかりと討論し成長を感じる一瞬でした。

 二日目、午前中にガマに入り、ガイドの方のお話を聞きましたが、その壮絶なひめゆり学徒や生き残った兵士の方のお話を現場で聞くことができ、命の尊さや戦争の悲惨さを深く考える機会となりました。午後は、青年海外協力隊の方々によるクラスごとの平和教育プログラム。生徒たちと近い年齢の方々との交流に生徒たちも活発に発言をしていました。また、昨年末の講演での基地問題のお話とも重なりより深い学びにつながったものと思います。

 三日目は、現在の沖縄を学ぶ。午前中は、全員でのサトウキビ加工体験、午後は各自が選択しての体験学習です。そばを打った生徒たちは、自分が打ったそばが一番おいしかったと言っていました。夜は、エイサー鑑賞。その迫力にみんな圧倒されていました。

 最終日は、首里城見学から国際通りのまちまーいプログラム、自由時間での昼食など沖縄を満喫することができたと思います。自由時間後の集合がきちんとできるかが心配でしたが、ぎりぎりでスコールが降ったにもかかわらず、時間通り全員が遅れることなく集合できました。

 この修学旅行は、多くのことを学び、体験し、考えることができた旅行になったと思います。きっと、この経験を高校に入っての三年間に生かしてくれるものと固く信じています。