松下政経塾による事前研修

10月2日と25日に、松下政経塾による事前研修が行われました。講師として社会連携部長の日下部氏にお越しいただき、橋本左内の「啓発録」や松下幸之助氏の人生や考えを通して、研修当日のプログラムの意図やポイントについてお話しいただきました。両日とも事後課題が出され、生徒は研修までに少しずつ自らの志を発表する準備をしました。

1日目

京都駅に集合し、出発式を行いました。前田教頭よりこの研修に挑むにあたり心構えとして、①真剣に取り組む、②集団行動を意識する、③感謝の気持ちを持つ、というお話がありました。

その後、新幹線に乗り新横浜へ向かい、そこからバスで鎌倉へ行きました。鎌倉では自由昼食を含めた散策を行い、その後ガイドさんとともに鶴岡八幡宮から高徳院を江ノ電も使って巡りながら歴史的背景を学びました。

夜の講演会では、昨年度まで経済産業省で第4次産業革命時代の教育の在り方やキャリア教育などの推進に取り組まれていた橋本氏をお招きしました。今起こっている変化からこれから求められる資質・能力、そして求められる人材になるためにという内容でご講演いただき、生徒たちは真剣に聞き入っていました。

2日目

松下政経塾において1日目の志探求プログラムを実施しました。研修前に学校で2度行った事前研修の振り返りをした後、塾生3名の志発表を聞きました。各人の課題に対する熱い思いと本気で取り組む様子を知り、刺激を受けるとともに生徒も鋭い質問をしていました。

午後は各班でグループワークを行い、各自の志発表の準備を行いました。生徒は慣れない様子でしたが、メンターのサポートを受けながら熱心に取り組んでいました。

3日目

前日に続き、松下政経塾において2日目の志探求プログラムを実施しました。まず、発表する際のポイント等の説明を聞いた後、各班に分かれグループ内での志発表を行いました。メンターのアドバイスや友達とのディスカッションを通じて、志を高めていきました。生徒たちは限られた時間の中、悩みながらも自分と向き合い、しっかり取り組んでいました。

午後からは、各班からの代表22名が講堂の壇上にあがり全員に   向けて志発表を行いました。どの発表も素晴らしく、その発表を聞いた生徒は仲間の発表に刺激を受けたようです。

夜の講演会では松下政経塾 西野氏をお招きし、18歳選挙権についてご講演いただきました。生徒は来年には選挙権を持つことを改めて実感し、ワークショップにも真剣に取り組んでいました。

4日目

フジテレビで職業体験として番組制作体験を行いました。クラス毎にめざましテレビの10分の番組を制作するため、事前にココ調の素材を撮影し、全員で役割を割り振りました。インストラクターから熱心なレクチャーを受けながら、撮り直しがきかないという緊張感の中で真剣に取り組んでいました。みんなでひとつのものを作り上げるという貴重な経験ができました。

午後は、日本未来科学館およびフジテレビ本社やその周辺の施設を見学した後、浅草で自由夕食を含めた散策を行いました。事前に食べるものを調べてきた班もあり、お土産もたくさん買っていました。

5日目

国会議事堂の見学をした後、参議院会館で現職国会議員の方のお話をお聞きしました。当たり前の生活も多くの方に支えられており、1日1日を大切にしてくださいとの熱いメッセージをいただきました。楠公レストランで昼食をとったのち、3コース(①東京証券取引所、TEPIA先端技術館、ソナエリア)に分かれてコース別研修を行い、江戸東京博物館で合流・見学をしました。

夜は槻友会関東支部との懇親会があり、生徒たちは大学生や社会人の先輩たちから様々な体験談を聞き、アドバイスをもらっていました。学年企画としてクイズ大会なども行い、大いに盛り上がりました。

6日目

スカイツリーを車窓から見学しつつ、上野に向かい3つの見学先(①国立博物館、②科学博物館、③西洋美術館)に分かれて班別研修を行いました。どの場所も、日常では目にすることのないもので、生徒たちは興味深く見学していました。その後、自由昼食のため思い思いの場所に向かって行きました。

東京駅に向かう途中、皇居外苑でクラス写真を撮り、全ての行程を終えました。

帰りの新幹線の中では、長かった研修もあっという間であれが良かった、これが良かったと語り合う生徒もおり、満足度の感じられる研修だったようです。

京都に着いて解団式を行い、研修旅行が終わりました。

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