2月1日(水)、大阪大学大学院基礎工学研究科機能創成専攻機能デザイン領域(機械系)川野 聡恭教授(本校卒業生・35期)と同研究室博士課程後期1年 名倉 諒さん(同・61期)にお越しいただき、出張授業をしていただきました。 参加生徒は中学1年生から高校2年生まで17名でした。

川野先生にはこれまでに本校で数回、講演をしていただいてまして、今回、「ナノマシーンが音を聞く」というテーマで、耳で音が聞こえる仕組みを教えていただいたあと、ナノテクを駆使した人工聴覚器を世界に先駆けて開発されている事を詳しく1時間半にわたってご説明いただきました。

そのあと、名倉さんからは、本校在学時のクラブ活動(吹奏楽)のこと、受験勉強のこと、そして、大学生活の4分野(勉強・部活・アルバイト・恋愛)についてアドバイスをいただきました。 生徒からは活発な質問が出て、先生方は高槻生の質が変わったなと感心されていました。

 受講生の感想

  • 高2:高2で来年が勝負の年が来るということで、実際に受験を通り抜けて、自分の望む学部に通った先輩の話を聞くことができてためになった。一番自分に還元されたと感じたのは、受験は通過点であるという考えが色濃くしみついたことで、モチベーションの点でもとても有意義な講習であった。
  • 高1:難聴を失くそうとする活動は、とても感じるものがあった。
  • 高1:耳の中の仕組み(内、外、有毛細胞など)について非常によく学べた。実験のための細かな手順や底知れぬ苦労の量について知ることができた。医学と工学の融合による科学技術の発展についてくわしく知ることができた。
  • 高1:興味本位で受けたが、意外に面白かった。自分も大学で何かテーマを決めて研究したいと思った。
  • 中3:それなりに質問できて良かった。全く分からないこともあったが、それなりに日本の技術がすごいことも分かった。
  • 中3:ノイズキャンセリングのヘッドホンが耳に悪いのかどうか気になっていたので、聞けて良かった。
  • 中3:研究はとても手間がかかり、根気がいることがわかった。日本の最先端技術はすごいことがわかった。
  • 中3:最初に話を聞いたとき、この機械を作るのは無理だと思っていましたが、まさかもうそれができていて、いかに実用化するまで進んでいるとは知りませんでした。本当にありがとうございました。
  • 中2:体験談は有意義だった。マイクロマシンはあまり聞いたことがなかった。ぜひ実現させてほしい。
  • 中2:本当に人を助けたいと思っている人は根気強くテストすることをいやだと思っていないのじゃないかと思った。日本は安全第一だが、ちょっと心配しすぎじゃないかと思った。ただ、それだけ日本製の製品は安心して使えると思いました。あと、半導体の作り方を初めて知れてよかったと思った。
  • 中2:人を救いたいという気持ちと、研究をしたいという気持ちが伝わりました。授業でも習った、蝸牛という体の一部分がとても興味深いんだなと思いました。耳にはあまり興味がなかったのですが、とても高性能でおもしろいなと思いました。
  • 中2:理解できない事が多々あったが・・・習ったことのある耳の器官についての理解が深まったと思う。また、ナノ単位のもので音もエネルギーに変えられるということに驚いた。
  • 中1:僕は阪大の工学部に行きたいと思っていて、今日来たんだけど、今日の話を聞いて阪大に行きたいという気持ちがとても増した。がんばります!
  • 中1:マイクロマシンやいろいろな耳などの詳しい情報がわかり、良かった。