11月7日(土) に、『建築設計の魅力』と題して、大阪工業大学 デザイン分野 建築学科 前田茂樹先生(一級建築士)を講師にお招きし、SSセミナーを行いました。
先生は、大阪大学工学部建築工学科をご卒業の後、東京芸術大学大学院に進まれ、のち、フランスの設計事務所に長く勤められました。 なんと、梅田の富国生命ビルは先生の設計だそうです。その設計図や、意図などを熱く語っていただきました。 また、ヨーロッパの建築の写真をたくさん見せていただきました。ヨーロッパでは、古い建築物を大事にする文化が根付いているそうです。
先生は、現在、日本で、建築を通して社会の在り方を提案する実践的な取り組みをされています。例えば、徳島県のある村役場と提携し、古民家の再生を通して、村の活性化につなげるプロジェクトでは、学生たちも地域の人々も生き生きとされているようでした。
以下、受講生の感想を一部掲載します。
- 高2「今まで漠然と建築という言葉だけを考えていて、深く踏み込んだ所まではあまり聞いたことはなかったので、深く聞けてよかった。改めて理解して、自分はやっぱりこの分野に興味があることが再確認できた。」
- 高2「建築はただ建物を建てるだけでなく周りの環境を配慮し、人々が住みやすいように工夫していることを学んだ。また日本の『古い建築よりも新しい建築が好まれる』という現状を踏まえて、古い建築をもっと大事にしていく社会を作ろうという言葉が印象に残った。」
- 高1「講義を聞く前は、建築はデザインを考え、設計する仕事だと思っていたが、講義を聞くと、建築は建物がメインじゃなくて、余白をメインに考えたり、その都市の歴史を踏まえた上でデザインするなど、建築に対して新たな見方を発見できて良かった。」
- 高1「都市開発に対しての考え、心意気などが学べて良かった。このような発想が増えれば都市の外観も整い、良い都市が生まれるだろう。」
- 高1「実際の現場での出来事なども聞け、本当に良かった。いかにして街と共存した建築物にするかがポイントであった。」